2026年04月27日

第3908夜:地下神殿の流儀【春日部(埼玉)】

 首都圏外郭放水路。「日本が世界に誇る防災地下神殿」(春日部市観光協会HPより)である。ロケや一般ツアーも頻繁に開催されている。

 令和元年から春日部市に毎年月12回ペースで通うようになり「地下神殿」のことは耳にしていた。一応、私の数少ないスペックに「防災(ただし中心市街地や商店街)」も多少含まれているのだが、訪れたことはない。観光ガイドブック等でビジュアルを目にしただけ。

 そのビジュアルが圧巻である。荘厳、重厚、華麗、巨大…。1万年後の未来人が発掘したら、謎の超オーパーツ的な古代都市遺跡にしか映らないだろう。

 令和7年度から始まった春日部庄和地域ミッション。帰り際に庄和銀座商店会の超人気スーパー<みどりスーパー>で新幹線&自宅晩酌の肴を大量購入することが大きな娯楽の一つに。

 ネーミングの面白さ、圧巻のボリューム、異様なまでの安さ、そして絶対的な旨さ。ミッション終了後は売切商品も多数ゆえ、一期一会の出会いを楽しみつつカゴにたっぷり投入する。

 「そこらへんの草燃えて赤い彗星ハンバーグサンド(埼玉県人専用)」「伝説のキングカツサンド(埼玉県人専用)」「そこらへんのみたらし団子クリームパン」…。カゴが満たされていく。

 1ヶだけ異様な立体感を醸し出す商品が残っていた。「地下神殿クリームパン(自家製)」。

 コッペパンの上に溢れんばかりのクリーム。そして、神殿の柱のごとくウェハースがいくつか。その上に、タイヤキっぽい形状の何かが天井を構築している。

 眼を奪われた。人類の発想力を凌駕する、斜め上どころか宇宙俯瞰のスケール。よく器用にラッピングしたなと感心させられるが、ちょっとした振動で崩壊するかもしれない。春日部から神戸まで崩壊を防ぐ自信が持てない。しかし、新幹線の中で味わうならば、せめて東京駅まで…。こんな立派な神殿を隣の席で展開されたら、気になって何も頭に入ってこないだろう。

 購入決断に踏み切れない私に、みどり店長が「崩壊もまた味わい深い」と含蓄を含んだお言葉を発した。私は、カゴに入れた。店長は笑顔で試作品という「ラザニア」をオミヤにプレゼントして下さった(帰宅後、温めて食した。掛け値なしに超絶絶品)。

 春日部駅まで車で送ってもらい、東武野田線で大宮。上野東京ラインに乗り換えて東京駅へ。途中、地下神殿(クリームパン)が崩壊せぬよう慎重かつ細心に全集中。

 金曜の夕方以降の東京駅発の新幹線は激混。週末に向けた民族大移動が始まる。新幹線も早めに席を予約せねばならない。この日、上野東京ラインが、まあいつものことだが少し遅れ、新幹線乗車がギリギリタイミングに。

 新幹線ホームでロング缶を3本買って19番線ホームの新幹線に駆け込む。瞬間、ドアが閉まって動き始めた。予約していた指定席へ。地下神殿の崩壊は免れた。

 テーブルを倒して地下神殿をセッティング。ニヤケていたら、私の席に他の客が。うん?チケットを確認する…。違う新幹線だった。私の予約新幹線は対面の18番線ホームだった。

 新幹線は品川にまだ到着していない。自由席車両は減少して2つしかない。慌てて荷物を持って自由席車両へ。何とか通路側を一席確保できた。品川から乗り込んできた乗客で自由席は満席になり、立っている人も。

 ほっとひと息。地下神殿を取り出すと、厚みがない。私にとっては震災クラスのトラブルに耐え切れず、地下神殿は崩壊していた。

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春日部の地下神殿。

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庄和町の神殿。

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神殿を守る阿吽サンド。

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神殿の官能。

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地下神殿クリームパン。

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神殿の崩壊。

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神殿の解体。


posted by machi at 08:28| Comment(0) | 埼玉県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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