ライムライト。私は未見だが、映画の神様チャップリン氏の普及の名作である。そして日本においてこのカタカナ6文字を漢字に置き換えると「来夢来人」。地方のスナックの屋号を意味する。昭和の香り濃厚であり、ママはほぼ100%の確率でご年配である。
宮崎県北最大の都市・延岡は人口比率に関してスナックの件数が日本一らしい。私はクラブやキャバクラなどに全く興味無くなったが、スナックは愛している。それもこじんまりした年季の入ったママの場末スナックではたまらない旅情気分とマイホーム感を堪能できる。
山下新天街商店街や市の皆さまと商店街内のちゃんこ鍋屋で懇親会の後、商店街K梠理事長と私の上司のY部岡山表町商店街常務とスナックが集積する繁華街へ。
理事長は元々大阪府内のご出身。なんやかんやで数年前に商店街で整骨院を開業。3年ほど前から理事長を務められている。かなりお酒好き、お店好きのご様子で、私やY部氏より一回り以上年下の30代だが心強い限り。スナックの手持ちカードもかなり多そうだ。
私のリクエストは、冒頭申し上げた通り。理事長が向かったのはスナックビル。20軒以上は軽く入居しているようだ。他にも同規模のスナックビルが複数あるらしい。
その中で圧倒的存在感を放っていたのが「ザ・ベストテン」と「来夢来人」。ベストテン、私を含め50歳以上の初老には懐かしいはず。ロゴも同じ。どうやら昭和歌のスナックらしい。
理事長がドアを開けたのは<来夢来人>。カウンターが横並びで3席ちょうど空いていた。奥のボックスも他のカウンターは超満員。年配女性比率が高い。完全に日常にスナックが溶け込んでいる。
黒、赤、茜、白。これはド定番芋焼酎「霧島」の接頭語である。接頭語のつかない「霧島」は宮崎県限定らしく、1軒目のちゃんこ屋もこのスナックもボトルはコレだった。
霧島の烏龍茶割で乾杯。店内はひっきりなしの私も知っている昭和〜平成初期の歌謡曲のオンパレード。途中、Y部リーダーがつかつかと他の客で盛り上がるボックス席へ。
うるさいとイチャモンを付けるのかと思いきや、おひねりをプレゼントしていた。一気に店内ボルテージマックスに。粋なオトコである。私はマジシャンや流しなどいわゆる「プロ」にしかヒネったことがない。まだまだ粋には程遠い。
ママは笑顔が素敵で豪快。大皿に盛られた胡瓜漬、パン、クラッカー、野菜卵炒めなどをガンガン勧めてくる。店内はチーママが獅子奮迅である。ところがママ曰く、チーママでなくお客さんらしい。「助かってるの」とはママのお言葉。そら、そうだろう。
帰り際、ママがエレベーターまでお見送り。県外人の私とY部氏にお土産として「霧島(焼酎)」のトートバッグを下さった。何というホスピタリティ。数百件ほどありそうなスナックの中で、間違いなく再訪を誓う。「来夢来東」である。いや、私が来るなら悪夢かもしれない。
何十とあるスナックビルの1棟。
真に気になる昭和歌謡バー。
接頭語のない「霧島」は宮崎県内限定。
パン。
おばんさい。食べ放題っぽい。
ガチで老若男女。おひねりを渡すY部氏。
ママからのお土産。トートバッグ。

