宮崎県。2010年に神戸新長田を離職して15年間以上、全く足を踏み入れる機会がなかった。2025年の夏、ついに念願叶った。私が2010年以降「シゴト」で訪れた県はこれで40県目。残りは神奈川・山梨・群馬・石川・福井・徳島・鹿児島となった。
宮崎県はどこを起点にするかによるが、良かれ悪かれ「陸の孤島」とされている。特に九州各地から何故か遠い。初の宮崎県、向かうは延岡市である。ニューイヤー駅伝の超名門であり、数多くの五輪選手も送り出している超化学系大企業の拠点である。
シゴトに関する予習はたっぷりこなしたが、宮崎県や延岡市そのものの予習はしなかった。予備知識なく、未踏の街はファーストインプレッションを大切にしたいからだ。
山陽新幹線は小倉へ。7分間で特急ソニックに乗り換えて大分へ。そこで乗り換え3分の特急で延岡へ。小倉から3時間半。新神戸から小倉でも2時間。前年度に乗車した岡山〜出雲市の特急が3時間半だったか。
ソニックの指定席は満席。半数以上が外国人である。この日は朝5時起きだった。ただし、まとめて2時間連続で眠ることができなくなり眠りが浅い私は普段21時には就寝する。ただ前夜は珍しく深夜まで呑んでいた。眠さに負け、発車まもなく寝てしまった。
目が覚めた。特急が止まっている。車内放送が聴こえるのだが内容が全く聞き取れない。スマホで運行状況を確認すると、どこかで踏切侵入確認したらしい。まあ、数分で走り出すだろう。大分発の特急も到着まで待ってくれるだろう。
再び寝てしまった。嫌な夢を見て寝汗とともに目覚めても、依然として行橋の手前で止まったまま。時計を見ると、1時間が経過していた。
再度スマホで確認すると、今度は架線に飛来物が引っかかったのでその撤去作業中という。運行再開の見込は分からない。初の宮崎ミッション、幸先最悪である。
路線検索すると、乗車予定だった特急の次の便は2時間後。ミッション開始に間に合わない。しかし、どうしようもない。じたばたしても仕方ない。
同じ特急に、私のクライアント機関の四国・九州・沖縄チームを統べるY部リーダーが別車両に。Y部氏は岡山表町商店街の役員であり、全国で商店街のサポートも行う多様な顔を持つ漢。矢B氏とメッセンジャーでやり取りしながら対策を練る。
特急車内が急に静かになった。エアコンが止まった。満員の車内で窓を開けることができない特急でのエアコン停止。苦行の始まりから15分ほどしてエアコンが復活。しばらくして特急が走り出した。90分以上車内に閉じ込められたようだ。
乗客の大半は別府で下車。さらに10分ほどで大分へ。遥か昔に発車してしまった特急指定席を次の便に振り替え。煙草吸いたいが喫煙スペースが見当たらない。〔次夜後編〕
ソニックに軟禁。

