奉還町商店街。岡山駅西口にほど近いアーケード商店街である。
私の過去の岡山市商店街ミッションは東口方面の表町商店街限定だったので、奉還町商店街を2025年7月下旬、初めて訪れた。理由は一つ。岡山県井原市ミッションを控えた私の宿が奉還町商店街にすぐ近いT横インだったからである。
絶品の「勝ツそば」を腹に入れ宿へ向かう途中に広がる奉還町アーケードへ。チェックイン時間までブラブラ散策する。昔懐かしそうなおもちゃ屋では「駄菓子」も売っていた。
独創的総菜パンで著名な<Kムラヤ>も屹立していた。イチオシっぽかった岡山県産桃太郎トマトと美星ハムのサンドイッチ、そして定番風の高菜サラダロール&たくあんサラダロールなど捕獲。飲み食いできない井原ミッション終了後の宿戻りは24時。部屋晩酌の肴である。
商店街の空き店舗で例えば学生が実験的に展開する業種業態は「駄菓子屋」が多い。成功する事例はほとんどないが、静岡県富士市の吉原商店街にあった高校生が運営する駄菓子屋は秀逸だった。学校の活動と絶妙にリンクしていた。
駄菓子屋がなぜ潰れないのかを取り上げた新書も発売されている。家賃の高そうな大手ショッピングモール内にそこそこの広さで催事でなく常設の駄菓子屋も令和7年時点で出店を確認。駄菓子専業ビジネスのカラクリも相当に奥が深そうだ。
2024年度から私もお手伝いさせて頂いている井原トモツク会、2025年度は商店街内で駄菓子屋を試験運用することに。
駄菓子は小学生の頃、最大級の放課後の楽しみだった。駄菓子そのものより、駄菓子屋で限られた予算(10〜50円)で吟味して購入するという行為が楽しかった。オッサンになり、駄菓子はスナックのチャームや自宅晩酌の酒に肴になった。堕ちていく感じもたまらない。
井原町商店街の候補物件を現場確認し、井原トモツク会メンバー駄菓子の話題になると懐かしさで盛り上がる。うまい棒を好まない子供がこの世に存在するという事実に肝を冷やした。
井原鉄道の夜は2時間に1本。会議終了後、車で送って頂くと早く着きすぎる。ブラブラ40分歩いて駅へ。途中、24時間スーパーに立ち寄る。駅まで距離があるので温くなる心配もあったが、冷え冷えの発泡酒とチューハイのロング缶を2本購入。そして、駄菓子コーナーへ。
見たことのない駄菓子もあるが、懐かしい面々がスタンバっている。子供の頃、ブラックサンダーとかあったか?高価で視界に入ってこなかったか?
昭和50年代の子どもの頃、総予算は多い時で50円。飲んだくれオヤジに堕ちた令和7年、1ヶあたり50円以下の商品に絞り、片っ端からカゴに入れる。20ヶぐらい放り込んだのではないか。子供の頃に夢見た「オトナ買い」である。
レジで店員さんに酒と駄菓子しか入っていないカゴを渡す。恥ずかしいというか、どうしようもない酒癖のダメオヤジ感が半端ない。
店員さんもバーコード対応せねばならぬが、無駄に品数だけ多く、ピッと音が鳴るたびに20円、30円、50円の表示だからやる気も無くすだろう。いや、憐れんでくれるかもしれない。
奉還町商店街。
岡山入りすると立ち寄らずにいられない。
この日のキムラヤ戦果。
井原の24時間スーパー。
オトナ買いするダメオヤジ。
子どもの頃はこれを知らなかったが、これほど旨く酒に合う駄菓子はあまりない。

