2026年03月02日

第3861夜:ラーメンでゲンカツギ【岡山(岡山)】

 ゲンカツギメシ。カツカレーやカツ丼といったいわゆる「カツ」がその代表であるだろう。神戸新長田時代、イベントの「前日」に部下たちを引き連れ焼肉屋へ行くのが私のゲンカツギだった。イベントは9割の段取りで成功がほぼ10割約束される。当日は打ち上げだが疲れ切っている時もある。故に前日の「安全祈願祭」である。

 ちなみに私は神仏妖異の類を信じていないが、存在すればステキと日々感じている。科学で解明できない不思議は人生を豊かにする。特に「運」の量は一定。プラスとマイナスが交互に押し寄せる。特大のプラスがあれば、超弩級のマイナスも。一喜一憂せぬことが寛容である。

 炎暑猛々しい7月下旬。この夜は岡山県井原市でミッションである。2025年度早々から仕事運がダダ下がりだったが、7月上旬にようやく底を打った(気がする)。わずかだが折れ線グラフが右に上がってきた。これ以上運気を下げないためにも、早めに岡山入りして岡山駅前の宿にチェックインを済ませておく。その前に「カツ」を昼飯にゲンをかつぐ所存だった。

 岡山へ向かう道中、スマホで「かつメシ」を検索していた。岡山(市)には私の知る限りご当地ラーメンはないはずだが、ままかり酢漬やきびだんごなどの名産を除けば「かつメシ」「えびメシ」がご当地名物のはず。ちなみにえびメシは新幹線改札内でしか見たことがない。ソース味のピラフに小海老が入っている料理である。中毒性はあまりないように感じる。

 かつメシは記憶のある限り、3軒で堪能していた。濃いデミグラスソースが絶妙に旨い。駅周辺で私の未食店が、我がホテルから歩いて3分ほどに位置していることを確認。昼は15時まで。13時半過ぎに岡山駅に到着後、遅めの昼メシとして一直線に向かう。このタイミングを逃すと固形物を口にできるのはホテルに戻った24時。がっつりと腹に入れねば持たない。

 ところは目星を付けていた讃岐うどん店のカツめしの暖簾が出ていない。麺類が終わったというは張り紙とともに昼営業が終わっていた。かなりのマイナスに絶望したが、すぐ隣の店と対面の店がラーメン屋。どちらも営業中である。プラスの予感が湧いてきた。

 1秒ほど長考し、<浅月>という昭和23年創業とあるラーメン店のドアを開けた。店頭POPの「勝ツそば」に惹かれたからだ。岡山名物でなく「浅月」名物とある。『BLEACH』の斬月刀のような屋号である。

 口が完全にカツモードだったので思わず小さくガッツポーズ。「〜月」という屋号のラーメン店にハズレなしという私に過去の経験も後押しする。入った瞬間、女将さんの笑顔と弾んだ声がお出迎え。大当たりの予感が確信に変わった。

 ノーマルの中華そばが800円で、そこから様々なトッピングが加わっていくようだ。高菜めしもオススメの様子。普段ならチャーシューメンだが初志貫徹で「勝ツそば」に。ランチ限定でプラス100円でライスを追加する。

 店内TVでは恐らく夏の甲子園の岡山大会予選を生中継している。涼しい店内に汗が引いてきた。ぼんやり熱戦を観ていると、最初に沢庵が添えられたライス、そして真打が降臨した。

 「そば」ゆえ縮れていないストレート。スープは醤油ベースか。店内は何十年も通ってそうな常連ばかり。常連の多さも味のスパイスである。

 まずはスープ…。岡山らしいほんのり甘め。様々な出汁が複雑に絡み合って奥行きがとんでもなく深い。完全に私好みである。

 カツは大きい。そして、かなりソリッド。スープに浸していてもザクっとした食感が残る。そして、浸すほどに旨さが増してくる。齧り、ライスで追いかける。カツと相性の良いラーメンはあまり多くないのだが、さすが老舗の技と風格。ドンピシャである。

 スープ1滴残さず熊啜。24時にホテルに戻ってからの晩酌のシメに高菜メシのテイクアウトを考えたが、次回にお楽しみに。ただのカツでなく「勝ツ」。無双のゲンを担ぎ、定宿へ向かう途中に広がる奉還町商店街アーケードを目指した。

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「青」が斬新。老舗の風格もたっぷり。

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これでしょう。

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ライスが合う。

posted by machi at 07:29| Comment(0) | 岡山県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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