ライトライン(ライトレール)。いつ開業したか覚えていないが、宇都宮駅東口から芳賀・高根沢工業団地方面へ伸びる路面電車というか、LRTである。路面電車が走る風景は昭和感満載だが、ライトラインはクールでスタイリッシュ。令和に相応しい未来風景が広がっている。
ライトラインは大人気で全国から注目を集めており、沿線の地価が上昇しているという。その勢いそのままに、今度は宇都宮駅西方面へも延伸するそうだ。全線開通は10年後か。
ライトラインという愛称は、日本で一番カミナリが落ちるのが宇都宮であるからという。私はU字工事とカミナリの区別があまりついていないが、ますます混乱しそうだ。
私が本格的に栃木県内と御縁を頂いたのは2019年から。ひたすら宇都宮駅東口は工事していた印象がある。それから6年以上が経過した2025年5月、初めて乗車する機会を得た。
ラッシュ時でなく閑散時間でも1時間に5本も走っており超便利。交通系ICなら乗降も超簡単で表示も優しく親切。ゆいの杜までノンビリ30分、睡魔と闘いながら車窓を眺める。
LRT無き頃、ゆいの杜まで来るにはタクシーで4000円ほど支払うか、誰かの車の便乗していた。それが、所要時間はあまり変わらずでたったの350円。むしろ渋滞に巻き込まれることもないので早いかもしれない。
初めてのLRTゆえ勝手分からず早めに移動したが、早く着きすぎた。どこかで昼飯を早めに済ませるか。
目的のゆいの杜中央駅に到着。思わず目を剥いた。ウォッという歓喜の呻きが漏れた。真ん前が<Y岡家>。私が最も愛するラーメンチェーンである。周囲にはYよい軒やスーパー、スタバ、Tタヤなども林立している。
迷わずY岡家に飛び込む。普段ならネギチャーシューメン醤油味の一択。せいぜい迷うとすれば麺大盛にするかライスを付けるか。時間は朝10時45分。11時から様々な丼がセットされたランチメニューが始まるようだが、ランチ開始の15分前。
いつも通りネギチャーシューメンのボタンを押そうとした瞬間、見慣れぬメニューが視界に入った。「朝ラーメン」。11時までの限定メニューで値段はたったの550円。
令和7年という物価高騰時代、ノーマルの醤油ラーメンでも600円代という慈悲慈愛溢れるY岡家メニューの中でも550円は超弩級の十戒級奇跡。愛してやまない醤油ネギチャーシューメンのスルーは普段の生活圏にY岡家無き私には重い決断だが、朝ラーにすべてを託す。
ぼんやり店内を見渡す。様々なグッズも販売されている。通販メニューも充実。バイトの時給が1300円。深夜なら1600円以上という破壊力に目を剥いていると、朝ラーが着丼。
見た目は白濁。塩豚骨か。嬉しいことに焼豚が1枚入っている。白ネギでなく青ネギがたっぷり浮かんでおり、海苔の上に味噌のようなペーストがトッピングされている。
胡椒をパラリ。まずはスープ…。塩が強い。やはり塩豚骨だった。しかし、Y岡家テイストである。麺は黄色の細いちぢれ麺。北海道のようである。「朝」故か、思いっきり油膜も浮いているが他のメニューと比べたらあっさり系かもしれない。
海苔の上のペーストが溶けない。少し舐めてみる…。梅干だった。濃厚塩豚骨に、梅干。白ご飯と梅干の朝食をイメージしているのだろうか。この梅干が絶妙の名演を決めている。
汁1滴残さず啜り切った。お客はひっきりなしにご来店。次回、日本のどこかの山岡家に入ったら、やっぱり醤油ネギチャーシューだなと店外の灰皿で一服。
時間はまだある。すぐ近くの<スタバ>でホットコーヒー。380円というコーヒーの値段と朝ラーメン550円の労働分配率を何となく計算しつつ窓側の席に。目の前はゆいの杜中央駅。ライトラインが頻繁に眼前を通り過ぎる。
「ゆいの杜中央駅」を「山O家テクノポリスセンター店駅」に改称したらどうだろうか。車を持たないY岡家ファンのLRT利用は間違いなく増加すると思うのだか。
宇都宮駅停車中のライトライン。
クールでスタイリッシュ。
便利で分かりやすい。
降りたらそこはパラダイス。
入らずにいられない。
500円代?
日の丸ラーメン?
対面のコーヒーショップより。

