<レストランK井>。自治医大駅から4号線沿いに数分車で走ると屹立する大衆食堂レストランである。これまでこの店の前を数え切れぬほど車で通り過ぎているが、全く気付かなかった。建物が道路に面しておらず、何の看板も表示もない(はず)。
肌寒い晩春の日曜の正午前。私が栃木県内ミッションでお世話になり続けている小山市のS氏、栃木市のM戸氏と昼メシを喰うことに。店選びはS氏にお任せ。氏が「ぜひ一度アヅマさんを連れて行きたかった」と熱く力説されたのが冒頭のお店。
店というより、大きな家にしか見えなかった。そして駐車スペースは凄まじく広大。ただ、区画を特段区切っておらずカオスな停め放題状態。恐るべきことにほぼ満車。ナンバーは栃木県外からも多数。入口は入店待ち客で溢れている。
下野市には3年間月1〜2回ペースで通ってきたが、昼メシを喰ったのは片手程度。この店のことは全く耳にしたことなかった。とんでもない人気店であるそうだ。
10分ほど待って店内へ。座敷区画とテーブル席区画に分かれており、とんでもない広さ。ファミレスの倍はありそうだ。
メニューを観てさらに度肝抜かれた。看板メニューである(たぶん)「ホルモン定食」がたったの590円。レバニラなどほとんどの定食が600円以下である。焼餃子定食など490円である。
さらに度肝抜かれた。ラーメンが単品で430円。カレーやチャーハンも500円ちょっと。レストランというより、昭和の古き良き大衆食堂価格である。
一品メニューもあった。ポテサラ180円、冷奴150円、味噌汁50円…。頭がクラクラしてきた。「マヨネーズ6g」が30円。高いのか安いのか分からぬが、恐らく凄まじく安いのだろう。「6g」という表記に微笑させられる。6gのイメージが湧かない。
私はホルモン定食を注文。単品でもつ煮と餃子2人前を追加して3人でシェア。ビールを呑みたい気分だが土曜と言え真昼間なので水で談笑していると、ブツが降臨。
ご飯、たっぷりである。漬物も添えられている。ホルモン、ニンニクが効いて旨すぎる味付。ライスが進み過ぎる。これで590円は令和の奇跡。天から祝祭が鳴り響く。
もつ煮はあっさりだが味が染み込んで絶品。餃子は5ヶ入りのジャンボサイズ。具のバランスも圧巻の黄金比。大人気も納得である。
お会計を済ませる。定食を3人前、単品3品で3人合わせて3000円以下。こんな名店に気づかなかったとは、ぼんやりと3年間過ごしていた怠惰なのだろう。
カツカレー、ラーメンなど頼みたいメニューが目白押し。しかし、看板であるホルモンは外せない。店を出た瞬間、もし機会があれば次回訪問時の戦略を立て始めていた。シゴトにもこの情熱を注ぐことが出来ればもっとマシな日々なのだろうけど。
巨大建造物なのに目立たない。
白メシが進み過ぎる。
外せない。
もつ煮は栃木県名物かも。

