イカの姿造り。2011年から本格的に北九州と御縁を頂き、当地で最も魂が震えた海鮮料理である。最も満喫したのは、厳密にいえば北九州市に隣接する遠賀の寿司屋(残念ながら閉店)で折尾商連の漢たちと。小倉でも記憶は定かでないが1度賞味したことがある。
水揚げ港により名物が定義されることが多いため北九州名物のど真ん中であるかどうかは定かでないが、私にとっては内角高めのストライクゾーンである。
日中が初夏の陽気だった逢魔が時。北九州名物をいろいろ堪能すべく京町銀天街の<味楽>へ。この近くは数え切れぬほど通っているが、この店の存在を恥ずかしながら存じ上げなかった。イカの姿造りが名物の店ゆえ選択。ただしその日の漁次第で入らぬ日もあるという。
この日の昼は旦過市場や小倉場周辺、銀天街(アーケード)などを散策し、電車で門司港へ。門司港レトロをブラっとした後はガチのレトロである門司中央市場やプラザ祇園へも足を延ばす。久々に良く歩いた。汗が額からにじむ。生ビールを瞬殺。すかさず2杯目を空ける。
この店、凄まじく流行っている。満席である。しかし、残念ながらこの日は烏賊が上がらなかったらしい。代わりに「釣り」刺身の盛合せ。鮮度抜群。鯛が特に旨かった。
お通しが大きなエビフライ。黄色い自家製タルタルも添えられている。これだけでテンション上がる。関門だこの唐揚げも旨味が濃い。生を数杯飲んだ後はハイボール数杯。
烏賊は無かったがとらふぐの刺身があった。一皿注文。ポン酢が痺れる。厚めが嬉しい。
この店には北九州レモンサワーが。ドライとピンクが2種。まさに北九州。ドライをグビグビ鯨飲。すっきりとしてどんな料理にも合う。缶タイプをコンビニなどで売ってもらえぬか。
小倉と言えば「鯖糠味噌炊き」。この店はおそらく自家製なのだろう。味が濃く酒が進む。
愁眉は合馬の筍の天麩羅。サクサクで柔らかい。何年か前、旬の時期に合馬で満喫した。ただし、その時は昼。酒を飲めなかった。改めて小倉を、北九州を思う存分満喫した。
翌朝。馬借の定宿(Cラウンパレス)を出て東京進出大成功も話題の魚町2番街<資さん>へ。朝8時半という中途半端極まりない時間ゆえか、かなり空いている。店内は若い女性の独り客が多い。この光景も初めてだ。
私は資さんでは「カツカレーぶっかけうどん」「かつ丼+ミニうどん」「肉ごぼう天うどん」が定番。しかしこの日は北九州名物の超ど真ん中「かしわごぼ天うどん」のネギ多め。
かしわうどんは北九州駅弁当(小倉駅ホーム)や東筑軒(折尾駅改札内・黒崎駅改札外)で数え切れぬほど啜ってきた。資さんのかしわうどんも言わずもがなの王道かつ抜群。大きなごぼう天(5本)が遊泳しているため、卓上の天かすも必要なし。夢中で啜り込んだ。
北九州を初訪問してから17年目の初夏。終の棲家候補としてあまりにも魅力的な名物の宝庫である。
下関よりリーズナブルな(感じのする)フグ。
超高級ブランド「合馬の筍(小倉南区)」。
北九州というより小倉名物「(鯖の)ぬか味噌炊き」。
おそらく不動の福岡(北九州)名物「かしわ&ごぼう天うどん」。

