🍜岩手・盛岡駅構内<はやて>の「磯のりそば」
<はやて>。盛岡駅構内にある立ち蕎麦屋である。コロナ以降、岩手と御縁が無くなったので本日時点でその存在は定かでない。乗換時間が余りない空腹時はよく利用した。
十年ほど前の冬の冷え込んだ盛岡駅の朝。<はやて>へ向かう。天ぷら、月見、めかぶなど様々な種類あれど、私はこの店では「磯のりそば」を偏愛。黒い磯の香りがスープと湯気に溶け抜群。天かすとの相性も見事。思わずうっとり笑みを浮かべてしまう。
見慣れぬPOPがドアに貼られていた。「三陸岩手わかめフェア」。何と「わかめ盛り放題」イベントが開催されていた。時間は10時からとある。時計を見る。9時57分だった。
心が騒いだ。しかし、冷静になった。今飛び込むと、わかめ取り放題祭をフライングしてしまう。店の前でアザラシのようにウロウロしながら3分間待つ。カップ麺の出来上がり時間より長く感じられる。
10時ちょうど。店に飛び込んだ。厨房のオネエサンが丼鉢にたっぷり盛られたわかめをカウンターに置いている姿が横目で確認できた。券売機に小銭を投下し、「磯のりそば」(370円)のボタンを押す。鼻息を荒げつつ、オネエサンにチケットを手渡す。
1分ほどで「磯のりそばのお客さま〜」とお声が掛かる。私はブツを受取り、わかめに目を移した。トングに手を伸ばし、たっぷりと乗せる。あまり乗せすぎると冷めそうだし、何より視線が気になる。「あんまり取るなよ、このデブ!」と心の声が聞こえてきそうだ。
恥ずかしいほどこんもりと乗せて我が領地に戻る。店のオネエサン以上にすでに啜っていた客たちが唖然としていた。わかめを今から乗せてもいいものか迷っている様子が伝わる。
一味唐辛子をパラパラかけ、啜る。わかめと磯のりの海草ダブルパンチ。これを葱と天かすが仲人を決める。わかめのシャキシャキ感が凄まじい。ポン酢で喰ってもウマいだろう。
三陸岩手わかめは歯ごたえ良く、冷たく栄養に富んだ親潮が寄せる岩手の冬の荒波にもまれ、切れ込みが深く肉厚になるそうだ。岩手県内だけでも洋野町(最北)から陸前高田(再南)まで産地(漁協)が24もある。我が宮古市内だけでも3か所(田老・宮古・重茂)だ。
わかめは葉体とくき、めかぶに分かれる。捨てるところなく2mに成長するらしい。三陸わかめフェアは約2か月間開催されており、盛岡駅構内の飲食店がほとんど参戦。
パンフレットを読む。よく通った<小吃店>の三陸岩手わかめスープじゃじゃ、立呑<えびすけ>の三陸岩手わかめのおつまみかきあげにも惹かれるが、すでにそばで満腹。
何か持ち帰ろうと、よく利用した<iwate tetoteto>で海の幸とアボカドのバジルソースサンド(三陸岩手わかめ入り)を捕獲。帰神後にかぶりつく。……。ヘルシーである。酸味のバランスがスバらしく、わかめもアクセントとしてシブい仕事をこなしていた。〔次夜その3〕
(付記)
十数年前の死蔵ネタをピックアアップ。大晦日は、やっぱり蕎麦ネタで。古すぎてガラケー撮影ゆえ、データが小さくてが画像もミニサイズに。
このバカブログをご笑覧の全宇宙ウン十人の皆々様、本年もご愛顧有難うございました。皆々様にとって新年もステキな1年でありますように。大晦日の夜も、ご安全に。新年も、御贔屓に!

