鳥取駅。駅前を含め数年後に再開発で思いっきり再生するらしい。その第1弾が2025年3月15日の自動改札導入。導入翌日の朝、駅南口の定宿を出て雨に濡れつつ3分ほど歩いて駅へ。
三宮へ直通する特急は40分後。改札出てすぐの<Dトール>を向かおうとするも見当たらぬ。1か月前に閉店したという張り紙が。昨日はついに自動改札機が導入されたというのに。
時間つぶしの戦略を練り直しつつ駅弁売場を覗く。昨夕はほとんど売切れていたが、今朝はさすがに充実。しかしマラソンランナーの帰路にぶつかると完売だろう。
昨夕惹かれたが売切だった「とっとりの居酒屋」。この品だけまだ納品されていなかった。失意のまま「おこわ弁当」。幕の内っぽいし、おこわはツマミにもなる。良しとしよう。
さて、どうするべ…。土産物売場は昨夕堪能し、特に欲しいものはすでに購入済。時間を持て余す…。<砂丘そば>の存在を思い出す。4カ月前に啜ったか。竹輪2切の清貧だった。
券売機と対峙。砂丘そば430円を押すつもりが、それほど腹は空いていないのに(前夜の暴飲暴食)ミニカツ丼セット880円を押してしまう。添え物のミニカツ丼の方が高額(880円−430円)というパラレルワールドであり、マルチユニバースである。
カウンターに腰かける。令和7年3月なのに「マスク着用で食事しましょう」「会話はお控えください」POPが眼前に。隣とのアクリル板仕切りも健在。店員さんは全員マスク。自動改札機といい、鳥取駅構内は時空が歪んでいるのか。
2024年秋に初めて鳥取市へ訪れ、約半年間で4回足を運んだ。鳥取市最大名所「砂丘」へは結局行かなかった。代わりに砂丘そばへ。私は砂より蕎麦に興味、関心、羨望、愛情がある。
一味をパラリ。甘みほぼ皆無のシャープな出汁に舌が震える。酒が残っている体内の毛細血管が喜んでいる。蕎麦を手繰る。思いっきり袋から取り出して湯がいていたが、私はこれくらいのユルい歯ごたえが好もしい。オッサンになるにつれ、麺類にコシを求めなくなってきた。
2切の竹輪を大切に噛みしめる。残った出汁を澄まし汁としてミニカツ丼。玉子トロトロで旨い。立ち蕎麦屋のカツ丼はイマイチが実情だが、ここは気合たっぷり。450円も納得だ。
特急まであと20分。とりあえず自動改札を切符で通して改札内へ。今まで気づかなかったが、暖房の効いた待合室があった。そこでマラソンが中継されていた。
鳥取マラソンはフル(42.195q)。砂丘をスタート地点。女性ランナーが頑張っている…。あれ、女性しか映っていない。おや、砂丘は…?。
よく見ると、海ではなく湖だった。さらによく見ると、鳥取マラソンでなく鳥取県の永遠のライバル・島根県の松江レディースマラソンだった。何も同じ日にやらなくてもいいのに。
特急はコナン号。至る所に凝った意匠が施されている。コナンは映画版のテレビ放送しか観たことなく原作も読んだことないが、得した気分になる。
雨の中、特急は走り出した。ふと車窓を見た。ランナーが走っている。かなりの氷雨の中を。鳥取の中心部からかなり離れている。後からさらに知ったが、街なかを一切走らないコースゆえ、「街なか」フォーラム関係者も参加者も気づかなかったらしい。
沿道は誰もいない。車窓からの光景は、苦行にしか見えぬ。応援したくなったが、コナン特急は一瞬でランナーの列をぶち抜いて、誰もいない山間部を疾走し続けた。
駅員さんがイコカ改札をサポート。
鳥取駅構内の名物そば。
カツ丼とセットで。
隣県のマラソンレース。
真実は一つ(だったかな)。
思わず撮らずにいられない。
凝った床。
凝った遮光。
凝ったカバー。
寒そう。がんばってくださいね。

