福山ラーメン。天下屈指の有名な尾道、そこまでの知名度はないが底堅いファンが熱い笠岡の両ラーメンシティに挟まれた備後屈指の大都市・福山のご当地ラーメンであるらしい。
「らしい」と書くのも、まあまあなラーメンオヤジの私も2025年3月までその名称すら存じ上げなかった。45年の神戸、4年の札幌に次いで私が唯一居を構えた福山なのに(1年未満)。
年度末な3月中旬の夕刻。井原駅からブラブラ30分以上歩いてミッション会場へ向かう途中の24時間スーパーで日本酒(720ml)とワイン(750ml)を購入。
井原鉄道、ラッシュ時間は知らぬが1時間に1本平均。駅の待合室は遅い時間は閉鎖され、寒いホームでじっと待つしかない。そのための作戦として、暖を取るために酒を捕獲していた。紙コップも自宅から持参するという我ながら芸の細かさである。
2024年7月に始まった井原ミッションもついに最終回を迎えた。初めて訪れた街で一応やり遂げたという達成感と、もっとできたかもしれないという残尿感が入り混じる。
毎回2〜3時間以上費やすのだが、この夜は珍しく90分ほどで終了。終電より1時間早い電車に乗ることができた。この夜は岡山方面でなく宿のある福山へ向かう。翌朝に山口県周南市へ直行するためである。ところがあまりにもスムーズ。寒さで震える暇もなかった。
せっかく買ったので赤ワインを開け、紙コップに注ぐ。ラッキーなことに横一列でなく4人掛け。井原鉄道の終点の神辺駅までの約15分、プチ晩酌の始まりである。
15分間でワインを空にして、神辺駅ホームで電車を待つ。終電であれば25分待ちだったが、1時間早いラス前ゆえ乗換時間わずか4分。アッという間に入線。酒を持て余す。
横一列シートだったが、日本酒も開けてドボドボ注ぐ。まったりとした至福。横一列だがガラガラゆえに可能な無法の作法を決めていると、あっという間に福山駅着。
駅前のイメージが一変している。福山でのホテル泊はたぶん初。宿に向かう途中の高架下に何軒が店がある。先ほどの車内晩酌ではすきっ腹に酒だけ飲んだので空腹である。
「福山ラーメン」と書かれた店があった。豚骨と醤油の2種。醤油はよく見れば「尾道風」とある。福山ラーメンの定義が分からない。
他には牛丼、カレー、中華などの大手チェーンが並ぶ中で、1軒の居酒屋が気になった。<大衆酒場 安べゑ>。チェーン店っぽいオオバコだが、他で観たことがない。
飛び込んでみた。ラストオーダーまで30分と注意喚起されたが、独りゆえ充分。カウンターに陣取る。両隣の男性は定食らしきものを喰っている。スマホで注文するスタイルだった。
まずは飲み物。レモンサワー190円(税抜)。安い。何度も操作するのも面倒なので独りだが一気に2杯注文。お通し(テーブル料)がない点も好感度高め。〔次夜後編〕
24時間営業。
福山城ライトアップ。
高架下沿い(撮影は翌朝)。
私なら、上(醤油)かな。
レモンサワー99円が心強い。

