魚の棚商店街。神戸の台所が東山商店街なら、明石は魚の棚。しかし、台所というより魅力に満ちた魚市場の方が適切かもしれない。私自身、隣市の神戸人ゆえ、明石魚の棚には数年に1回は足を運んでいる。ただし、完全プライベートな買い物や飲食で。
3月上旬の土曜の夕刻。出雲から神戸に戻る途中に明石で下車。駅近くの喫煙所で一服してから魚の棚商店街へ。魚の棚は東西に分かれている(この日まで知らなかった)。
東の理事長、会計理事のお二人に商店街をご案内頂く。これまで何度も魚の棚へ足を運んだが、役員様から案内されるのは初めて。ウチとソトとは大違い。観る風景が違ってくる。
商店街事務所(魚の駅)すぐ前の<ひらじ>にて6人で懇親会。生ビールが染み込む。魚の棚でこれまで明石焼、鮨は喰ったことあるが居酒屋は初めて。明石は神戸の隣市。神戸港の水揚げと聞くと何故か気持ちが上がらない。明石の昼網と聞けばテンション上がる。
明石の地魚をどうぞと勧められた。隣に座る愛知県出身者で明石初訪問の若手は嬉しそうだ。私ももちろん嬉しいが、まあ、いつでも食べようと思えば食べられる。私の実家は25年ほど前に新長田から引っ越して、明石駅から一駅隣の朝霧駅。ほぼ明石である。
いいだこの煮付は最高。そして、鯒の薄造りをポン酢で。これは止まらない。地酒をやりたいが、ここはハイボールで。粗の澄まし汁、天麩羅、どれもしみじみ旨かった。
理事長は私とそれほど年齢は変わらない。30歳から理事長を務められている。理事長と同年代と思しき会計理事も。お二人から素晴らしく刺激と知己を頂いた。たいへん勉強になった。
21時ごろお開き。私はJRの普通列車で新長田。地下鉄に乗って帰る前に、久々に25年通っているスナック<ホーム>に顔を出す。私は初めてだった、今日でスナックバイトを卒業する宮崎出身の美人大学生と九州ネタで話を弾ませていると、私が店に来たというカウンターレディたちのLINEメッセージを受け取ったママが降臨。半年以上ぶりに話し込む。
私はママの左隣、ママの右隣で21歳の外国語大学の女性が独りで客として呑んでいた。話を聞くと、私と同じ駒ヶ林中学出身で、葺合高校という進学校へ。今年、ニュージーランドに留学するそうな。私の30年後輩。駒中から世界に羽ばたく子が出てきたことに感銘と歓迎。
先輩としてご馳走させて頂いた。年長者が支払いを済ませる。全国共通かどうか分らぬが、商店街ルールの一つである。
魚の棚商店街。
名店です。
蛸煮。
鯒刺。
蛸天。
新長田のスナックのママ、年内(2025年)に何度目かの引退宣言。
(付記)
それから4日後。徳山駅前の居酒屋で鯨飲してると、店内のTBでニュースが流れた。明石駅前の商店街が火事という。絶句して凝視。魚の棚商店街と隣接する銀座商店街が火元らしい。私が少しでも携わった市場商店街で、令和4年度から6年度の2年間で3か所の市場商店街が大規模火災に襲われた。1日も早い復旧再開を心より祈念申し上げます。

