出雲から明石へ向かう道中。姫路駅着後すぐに新快速がスタンバっていたが時間に余裕がある。発車は8分後。そして、目の前には「まねきえきそば」が聳えている。久しぶりである。啜らぬ選択肢はない。私が愛している駅そば(うどん)ベスト3位から陥落したことなし。
大盛天ぷらえきそばをベースにきつねをトッピング。チケットを渡し、スーツケースを邪魔にならぬところに立てかけ、水を汲んでいるとブツが仕上がった。
一味をパラリ。箸をパチン。まずは出汁…。キレッキレの奥深いシャープさ。麺は淡い黄色のストレート。私は姫路に縁も所縁も何もないが、懐かしさがこみ上げる。少なくとも近畿地方の駅そば立ちそばでは最も愛している。
きつねは甘い。出汁とのコントラストが良い。天ぷらは出汁に浸してふやけさせる。出汁に油分を拡散させる。
啜りつつ新メニューっぽいPOPを見る。甘辛牛すじ煮えきそば、とり天キムチえきそばなどあまり惹かれぬラインナップの中に「姫路たこやき駅そば」があった。ソース付とある。ソースをかけて出汁で食べるのが姫路流と書かれている。あれ、神戸新長田流ではなかったのか。
私は生まれも育ちも新長田っ子。30代中ごろまで新長田で働いていた。出汁に浸して味わう明石焼(玉子焼)にソースを垂らしていた。このえきそばを啜った後、明石焼(玉子焼)の本場・明石市へ向かう。明石の中でも明石焼の総本山「魚の棚商店街」を目指して。
姫路たこやきえきそばにすべきだったかと一瞬後悔したが、めったに啜れぬえきそば。やはり王道の天ぷらは外せない…。たこやきえきそばに天ぷらをトッピングすれば良かったか…。
さらに毛色の異なるPOPがあった。大阪関西万博にまねきえきそばが進出するらしい。ちなみにえきそば、ノーマル(天ぷら)が480円(2025年3月8日現在)。
折しも出雲から向かう途中の特急車内でPC猿打の気分転換にスマホニュースを見ていたら、大阪府知事が万博会場内におけるラーメンが1杯2000円超えするという指摘に対して頓智を利かそうと懸命に応えていた。えきそば、万博会場ならいくらするのだろうか。
ちなみにこの張り紙は「クラウドファンディング」に関して。クラファンの資金で少しでも安価にご提供いただきたいものである。
入らずにいられない。
明石とコラボ?
神戸新長田とコラボ?
大分&鶴橋とコラボ?
やっぱり王道。てんぷらときつねのコラボ。
(付記@)
それから3日後、ネットニュースで「えきそば3850円」という衝撃のニュースが走った。ただし、普通のえきそばではないらしい。ざっと8倍強。むしろ食べてみたくなった。万博会場でなく、姫路駅ホームで。
(付記A)
結局万博会場へ足を運ぶことはなかった。

