2025年10月26日

第3781夜:安芸を喰いつくせ【広島(広島)】(後編)

 第一の矢は「国産活とらふぐ食べ比べ(握り・ふぐ皮軍艦)」。どちらも手が込んでいる。握りよりもふぐ皮軍艦に妙味を覚えた。

 第二の矢は「生しらす軍艦(2貫)」。静岡あたりの名産っぽいが、瀬戸内も負けていない。仄かな苦味に生命力を感じる。

 第三の矢は「あなご五貫盛り(生・白焼・煮・天ぷら・胡瓜巻)」。生の穴子などなかなか喰えない。白と煮は安定の旨さでネタの大きさは3倍以上。天ぷらはボリュームたっぷりでサクサク。握りにオンせず単品で地酒と合わせたい逸品。

 第四の矢は「生蛸(2貫)」。私はボイルでなく生蛸があれば頼まずにいられない。淡泊を極めた精妙と烏賊とは異なる角度の食感に淡い官能がある。

 最後の矢は「サムライネギ゙鉄火巻」。たっぷりの味漬ネギが鉄火巻にトッピング。爽やかであり、私のようなネギフェチにはスルーできぬ逸品である。

 回転レーンは回っているが寿司は回っていない。すべて手渡し。卓上醤油は2種類(関東風辛口と関西風甘口)と芸が細かい。冬の風吹く五貫盛りというユーモアと恐怖(私のような痛風野郎)が絶妙のバランスの品もあった(数の子・蒸し牡蠣・あん肝・白子・いくら)。

 お会計を済ませる。酒を呑まなければこんなに安いのかと驚嘆。いつの間にか店外に10人ぐらい並んでいる。私はたまたまエアポケットのような間隙を享受できたのだろう。

 三本どころか五本の矢であまりにも強靭になった私の胃。この店で椀物は敢えてスルーした。何故なら、この回転寿司屋のすぐ近くに旨そうなラーメン屋があったから。

 あまり知られていないかもしれぬが、広島系ラーメンもある。ただし「つけ麺」。魚介と豚骨のダブルスープというより、鶏ガラか何だかの醤油系のシングルスープだったと記憶する。四半世紀前に啜った記憶があるものの、店も味も覚えていない。そもそも私はつけ麺やまぜ麺をあまり頼まないから興味も湧いてこなかった。しかし、この日は惹かれた。

 二日酔いと食べ過ぎで満腹中枢が壊れているのかもしれぬ。向かった先は先ほどの回転寿司屋と同じフロアで所要時間はダッシュで3秒ほどの赤暖簾な中華そば屋。「広島ラーメンの原点」というキャッチに目を奪われたゆえに。

 「ワンタンチャーシューメン」を召還。待つ間、いろんな但し書きを読む。豚骨醤油スープらしく、広島伝統の一杯とある。広島が豚骨醤油ラーメンなど1oも存じ上げなかった。

 どの店も混みあっているが、このラーメン屋は半分の入り。ただし14時過ぎという時間を勘案すればなかなかの実力と言える。

 ブツ降臨。旨いかどうか以前に、満腹中枢が壊れたついでに味覚も壊れた。これが広島ラーメンなのか…。広島を通り過ぎる機会は残りの人生で数百回はあるだろうが、広島駅の改札を出るのはこれが生涯最後かもしれぬ。もう1杯、広島ラーメンをどこかで啜ってみるか。

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国産活とらふぐ食べ比べ(握り・ふぐ皮軍艦)

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生しらす軍艦

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あなご五貫盛り@(生・白焼)

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あなご五貫盛りA(煮・天ぷら)

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あなご五貫盛りB(胡瓜巻)

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生蛸

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サムライネギ゙鉄火巻

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スペースの有効活用

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広島ラーメンらしい

posted by machi at 08:11| Comment(0) | 広島県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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