2025年10月03日

第3763夜:はま〜い軍艦【栃木(栃木)】(前編)

 軍艦。国防や戦記に詳しくなく食い意地だけは50歳を超えてもあまり衰えぬ私にとって、軍艦とは寿司である。

 最強寒波襲来中の移動日。東京へ向かう新幹線車内でPC猿打。いつのまにか女性専用トイレが爆誕していた。増設でない、男女兼用トイレの半分が女性専用に。

 時代の流れだが、オヤジの私にとっては幾分不便。しかし、トイレが1か所しかない店で女性が出た後に入るのは気が引けるようになった。これも「コンプラ」というヤツか。

 17時を回った。東京から小山までは缶ビールロング缶を2本と「国技館やきとり缶詰(つくね)」や柿の種。この日のお宿は栃木。晩酌をどうするか。つくね缶、素晴らしく旨い。

 ふと気づいた。この日は23日。節分である。節分といえば、巻寿司。極めて少ない私の中の栃木駅前レパートリーで<Hま寿司>一択になった。駅前の定宿で荷を解き、<はM寿司>へ向かう。思ったよりも空いていた。

 100種類は軽く超えそうなレパートリー。とりあえず埼玉の地酒と「あおさ味噌汁」をタッチ。この2品は店員さんの手運び。2週間ほどまでに経験済ゆえ、私の軍略も無駄がない。

 この日は軍艦、または巻寿司縛りと決めていた。ところが軍艦だけで数十種類も。回転寿司屋でしかお目にかかれぬ独創性が溢れている。握りよりも応用がききやすいのだろう。とりあえず「期間限定(フェア)」にから攻める。

 ふと気づいたことがある。同時に同じ品が3つレーンで運ばれてくる時がある。その中の1つが注文皿とする。しかし、3つのうち1つが崩れている場合がある。その時、どの皿を選択するか。私なら整った皿を取るが、罪悪感もついてきそうだ。

 第1陣は「鴨つくね軍艦(2)」「真鱈白子軍艦(2)」「赤貝ひも軍艦(2)」。赤貝も真鱈白子も高級っぽいが2貫で税抜160円。具もたっぷりで十分な満足感。つくねは照焼でマヨ添え。邪道を極めれば王道になる。わさび醤油皿、甘酢生姜皿を作るあたりも私の回転寿司の腕が上がってきた。呑み放題の緑茶をチェイサーに地酒をちびりちびり。

 第2陣はあん肝系で。「あん肝軍艦(2貫)」「あん肝かにみそ軍艦(2貫)」「とらふぐ皮あん肝和え軍艦(2貫)」。濃厚な旨味が口内で弾ける。あん肝とカニ味噌、ふぐ皮を合わせる発想など湧いてこない。イグ・ノーベル賞クラスの快挙である。

 第3陣は「とろネバ三種盛り軍艦(鮪たたき・納豆・いかオクラ)」「サラダ軍艦(シーフード・コーン・ツナ)」。この店にハマるまでそもそも回転寿司に行かず、特にサラダ系(マヨ系)をバカにしていた。不明を恥じる。豪華ネタにも決して劣らぬ至高っぷり。コンビニのおにぎりにツナが登場した時も天変地異だったがすっかり定着。時代のスピードに追い付かねば。

 第4陣は包み系。海苔の上に握りが座っている。手巻寿司と言えぬこともない。「広島県産牡蠣フライ包み(タルタル・お好みソース)」と「鮪レアステーキ包み(1貫)」。お好み(焼)ソースとカキフライは相性抜群だがそれが寿司になるとは。タルタル牡蠣フライ寿司がむしろ定番に思えてきた。サクサクでジューシー。悪くないどころか旨い、じゃなくはま〜い。

 第5陣でそろそろフィニッシュ。定番メニューから「干瓢巻」「鮪たたき巻」。どちらも細巻である。王道の味。干瓢の生産高1位は栃木県。ここは栃木市。ご当地に敬意を表す。〔次夜後編〕

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車内にて。

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やきとり缶の正体。

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車内にてカップ地酒@

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車内にてカップ地酒A

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栃木駅前のオアシス。

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地酒と味噌汁からスタート。

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5種を駆使。

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以下、軍艦まつり(注釈省略)

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posted by machi at 07:32| Comment(0) | 栃木県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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