2025年09月30日

第3761夜:転生の芽吹【下野・上三川・小山(栃木)】

 飲食店創業希望者向け実践ゼミ。下野市と上三川町と超零細弱小会社(ウチ)の3者共催で2025年1月下旬に2回開催された。

 会場の石橋公民館は小山と宇都宮のちょうど中間に石する石橋駅から車で5分弱。下野市の方に拾って頂き会場へ向かう。小山駅から改札に向かおうとしたら、宇都宮線が恒例の何かのトラブルで20分ほど到着が遅れるとのアナウンスが。

 すかさず下野市ご担当者に遅延連絡を入れた。20分も極寒ホームで待ちたくない。しかしそれほどノンビリできる時間でもない。

 駅改札すぐ横に<サクラミチ>という土産物売場がある。この前をこれまで数百回は通っているはずだが、この数年店内に入った記憶がない。何故なら地酒を売っていないからだ。

 20分の待ち時間。たまには覗いてみるかと近づいた際、店頭にパネルが立てかけられていた。そこには「きそば」の3文字が。『復刻!店内冷蔵庫にて販売中!(数量限定)』とある。

 勢いよく店内へ飛び込んだ。一目散に冷蔵ケースへ…。そばと出汁が別々で売られていた。

 きそばはちょうど3年前に何らかの事情で小山駅ホームから消えた。このバカブログでも私のきそば愛を何度か乱筆した記憶がある。とんでもない濃い目の出汁で、これぞ東日本と最初はたじろいだ。しかしあっという間に中毒に。東日本の駅そばの中で最もハマっていた。

 出汁が1人前250円。ストレートタイプで温めるだけ。思わず2袋レジへ。出張中ゆえすぐに味わえぬが、帰宅が楽しみに。

 それからちょうど一週間後、同じく小山から石橋へ向かう途中、この売店で出汁を6ヶ買い込んだ。当たり前だが、重い。スーツケースに格納。それほど賞味期限が長いわけでないが「出汁を寝かせる」と思えば良い。

 私のこの出汁の楽しみ方は「ヌキ」である。近所のスーパーで天ぷらを買う。かき揚げがよろしいが、何でも合う。出汁をラーメン鍋で温め、丼(カップ麺の空容器)に注ぐ。天ぷらをオンする。同じくスーパーで買った刻み葱をパラパラ。一味も少し。

 出汁を啜る。舌と脳が震える。末梢神経まで喜んでいる。この濃さは天下無比。出汁が染みた天麩羅を齧り、カップ酒(栃木県内の蔵元)を煽る。天ぷらの油が染み出した出汁を口に含み、地カップ酒で追いかける。チビチビやりたいのだが、あまりにも旨すぎてあっという間に滅失してしまう。

 飲食店向け創業ゼミには10名弱ご参加頂いている。どなたか、きそばを復活して下さらないか。小山でなくとも下野か上三川で。間違いなく客はつくはず。少なくとも、私は通うだろう。可能であれば、駅から徒歩圏内でお願いしたいのだが。

きそば@.jpg

改札出てすぐの土産物売場。

きそばA.jpg

キュっと濃厚。

(付記)

3日前の正午過ぎ。小山駅の宇都宮線ホームから両毛線ホームへ向かう途中のコンビニで「週末限定」として蕎麦、出汁、天ぷらのセット(1人前)が648円で発売されていた。土日に小山駅に居るタイミングはめったにないので迷わず捕獲。店舗という完全体ではないが、転生の精度が爆上がり中。最終新幹線で帰神して夜中1時頃自宅で作って啜る。魂が震えた。

きそばB.jpg

小山駅改札内のコンビニ。

きそばC.jpg

週末かつ数量限定。

きそばD.jpg

捕獲成功。

きそばE.jpg

スーパーのカット葱と自宅冷蔵庫から発掘した消費期限3週間前の生卵はアヅマアレンジ。

posted by machi at 06:24| Comment(0) | 栃木県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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