2025年09月24日

第3758夜:牛骨戦線25時【鳥取(鳥取)】

 ハーフ。ごりごり生粋の日本産縄文系の私には恐らく1DNAもハーフ的要素は混じっていないだろう。飲食店でもハーフなど視界に入らず「大盛」「特盛」ワードにしか焦点が合わない。

 松の内が明けた山陰屈指の大歓楽街を有する鳥取市の夜。1軒目で3時間鯨飲しながら山陰の名物に舌鼓を乱打させ、2軒目のディス・イズ・スナックな店で3時間鯨飲。24時を大きく回った頃に鳥取駅前の宿に戻る。ユニットバスに浸かるべく全裸に。

 部屋に戻っても気分が高揚しているのか、眠気が来ない。自宅では20時には寝てしまうのに。2軒目のスナックで固形物を腹に入れなかったからか、小腹が空いてきた。しかも、まだ吞めそうだ。コンビニで何か買い出しするか。

 ユニットバスに湯を張ることを中断し、再度着替えてフロントへ。コンビニの場所を聞くと、5分ほど歩くようだ。

 金曜の深夜。多くの老若男女が歓楽街を闊歩している。さすがに居酒屋に入ろうとは思わぬが、小腹にシルモノを入れたくなった。カップ麺を買うより生産性は高いかもしれぬ。

 何軒かラーメン店があったが、ひっきりなしにお客が出入りしている店があった。<ごっっおラーメン>。はて、未食だが米子で同じような店名を目にしたことがある気がする。

 入ってみた。カウンターが1席空いていた。夜中2時まで開いているようだ。

 決して広い店内ではないが、テーブル席は満席。私が入った後も何組も店に入ってきた。無事座れた幸運なグループと満席轟沈のグループに分派。天国と地獄の表情や肩の堕ちっぷり、トーン激落ちの声が人間の悲喜こもごもだ。

 レモンサワーを注文。いきなりラーメンでなく、ツマミ系をチェック。唐揚、ポテトフライ、炙りチャーシュー、餃子、キムチ、メンマ、チャーハン、じゃこめし…。私が惹かれたのが「チャーシューキムチ」。何となく想像できる。‘ボリューム満点’とある。

 サワーをやりながらぼんやり。25時前と思えぬ活気である。こちらのお店、倉吉が本店で山陰で6店舗展開中とポスターに。本店修行者が暖簾分けしている雰囲気だ。米子店もあった。普段は前日の夕飯も思い出せない空気頭だが、珍しく記憶の引き出しがスムーズに開いた。

 私の指名がカウンターに付いた。大き目のさらに海苔が6枚敷かれ、それぞれに分厚いチャーシューとキムチがオンされている。質量という意味ではなく、酒のサカナとしては確かにボリューム満点である。

 キムチも焼豚もサワーが進む。2ヶも食べ終わらないうちにサワーが滅失したので、サッポロ赤星瓶ビール。

 〆はラーメンと決めていた。しかし、さすがに満腹感がある。シルモノは啜りたいが、麺は無くともスープだけでも良い塩梅。

 牛骨スープをベースに醤油、味噌、塩などが派生。イチオシは「牛骨しょうゆ」。12時間前にも牛骨しょうゆチャーシューメン味玉付きを満喫していた、

 炙りチャーシューメン(牛骨しょうゆ)に決めた。大盛がプラス150円とある。さすがに大盛は無理。その横に「ハーフ」とあった。100円引きという。これだ。

 炙りチャーシューメンのハーフで夜をフィニッシュさせる。程なくしてブツ降臨。チャーシューはたっぷり。チャーシューや具をツマミにビールを呑む。具を食べ尽くし、最後は麺とスープを全力フィニッシュ。

 スープ。やはりあっさりだった。昼の牛骨とかなり近い印象。呑んだ後は旨さが倍加する優しさと柔らかさ。汁1滴、麺1滴残さない熊啜だった。

 店を出る。入れ替わりに数名が店内へ。まだまだ路上は賑やかだ。深夜1時の牛骨炙りチャーシューメン。50歳になっても私のスタイルも健在である。大盛や並でなくハーフなのが情けない限りだが。

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深夜もお客ひっきりなしの人気店。

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ラーメン屋のツマミの王道。

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ハーフと思えぬ充実。

posted by machi at 06:27| Comment(0) | 鳥取県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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