2025年09月22日

第3756夜:牛骨戦線13時【鳥取(鳥取)】

 牛骨ラーメン。数ある鳥取名物の一角を力強く占めている。鳥取県西部の米子でも味わった(はず)だが、本場は鳥取市らしい。

 ある冬の正午過ぎ、鳥取駅到着。1時間後にミッション開始。会場までは徒歩で20分弱。駅前か会場へ向かう途中に昼メシを腹に入れるとベストタイミングである。ただしそれほど時間があるわけでもない。しかしご当地メニューを攻めたい。駅構内の「砂丘そば」は実啜済。

 とりあえずアーケード街(サンロード商店街)へ。居酒屋のランチ営業に地元っぽい皆さまはどんどん吸い寄せられている。地元人が通う店にハズレなし。ただしその店のすぐ近くに「鳥取牛骨ラーメン」のノボリがはためいている。

 短い脚を30歩ほど伸ばす。ラーメンと書かれた赤提灯。黄色バックの赤文字の暖簾。旨そうなニオイがプンプン漏れ溢れている。私の3大昼飯はラーメン、かつ丼、カツカレー。迷わず<Hんま>さんという店に飛び込んだ。カウンターだけの店にカップルと常連風の3名。

メニューを拝読。人気ナンバーワンが「しょうゆチャーシュー麺」で、2位は「味玉しょうゆラーメン」。3位が「野菜マシマシまぜそば」。

 初めての店の場合、人気ナンバーワンを指名すること多い。ちなみにラーメン店で私が頼むのは99%以上チャーシューメン。人気ナンバーワンを指名すべく口から出かかった瞬間、牛骨ラーメンの紹介が別ページにあることに気づいた。値段が違うので、牛骨しょうゆとしょうゆは別モノらしい。牛骨と決めていたので「牛骨味玉チャーシュー麺」をお願いする。

 味玉の説明文にも惹かれた。「昔ながらの固ゆで」とある。目玉焼なら半熟一択だが、ゆで卵に関すれば私はハードボイルドを愛する。分かってらっしゃる。

 ランチタイムはライス無料らしいが、敢えてミニチャーシュー丼をセット(プラス220円)。単品より130円もお得である。

 座り位置から店主の技を堪能できる。見とれてしまう。私のブツと思しき丼にチャーシューを載せだした。1枚、2枚…。目の前で冷酒を注いでくれる居酒屋では、受け皿にこぼすほど入れてほしい。ラーメン店なら1枚でも多く載せてほしい。

 普段のシゴトでは発揮されない集中力を駆使してガン見…。載せが止まらない。最後に固ゆで卵を鎮座させ、眼前へ。

 震えた。メニュー写真のチャーシューメンよりも倍は載っている。逆の店は少なくないが、この店は嬉しい意味で真逆。麺どころかスープすら見えぬ満開っぷり。茶碗サイズのライスにも刻みチャーシューがたっぷり。

 胡椒をパラリ。米子以来1年以上ぶりの牛骨ラーメン。まずはスープ…。かなりあっさり。塩ラーかと思った。米子で啜った際はもっと濃かった印象だが、もしかして米子は牛骨でなかったのか。しかし鶏でも魚介でもない淡い奥深さ。レンゲが止まらない。麺とスープのカラミ具合も精妙で絶妙。一心不乱になる。

 チャーシューも味が染み込み、私好みのロースが嬉しい。食べても減らぬ量が心強い。ハードボイルドエッグはスープに浸して味をさらに染み込ませる。

 チャーシューと麺を啜り終え、残ったスープと共にミニチャーシュー丼。至福のワシワシ。満腹×満足の高み。

 寒い日だが体も気持ちも暖かい。ミッション会場へ向かう途中にもラーメン店を見かけた。牛骨を何店舗か啜り、その神髄に少しでも近づきたい。しかしこの日が我が3回ミッションの最終回。夜は懇親会。翌朝は早朝に発たねばならぬ。

 何とかあと1杯、どこかで啜れぬものだろうか。

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駅前アーケード商店街に煌めく。

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圧巻。固ゆで卵が煌めいている。

posted by machi at 08:41| Comment(0) | 鳥取県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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