🍜丼の三「ご当地麺広島 醤油の深い香りのあるスープ 尾道風ラーメン」(AEON様)
時間に余裕のあった土曜の午後。神戸に戻る前に乗換の岡山駅改札から地下道を経て開業10周年を迎えたという駅前の巨大ショッピングモールへ。新刊を物色し、1階の食品ゾーンへ。見つけたのが誕生50年目というPBブランド‘TOPVALU’の「尾道風ラーメン(税込537円)」。「風」を見逃してはならない。ついでにカット葱もかごに入れ、他にもなんやかんや。
帰宅して溜まった録画観ながら晩酌。〆に冷蔵庫から「風」を取り出す。レンジで5分。いかにも尾道風な魚介強めの香りが湯気にこもる。
啜る…。「風」ではあるが、これまで現地で3丼実食済ゆえ、かなりの再現度。背脂はほとんど入っていないが、その分よりすっきりとした味わい。ただ、税込500円は下回って欲しい。
🍜丼の四&五「尾道ラーメンしょうゆ味」「尾道いりこラーメンしょうゆ味」(マルシマ様)
尾道駅に隣接する土産物売場はかなり充実している。中でもラーメンゾーンは一大勢力。何種類も尾道ラーメンを唄った「生麺の箱」が並べられている。様々な店も監修している。
本格的なタイプは確かに美味しいが、湯の量や火力、調理技術など、私が自宅で作るとホンモノとかけ離れた味になってしまう。箱に入らずとも、スーパーのチルド麺コーナー(2食入り)とか調理が面倒。その点、インスタントの袋麺なら私にも作ることができる。軽いし。
3種類あった。まぜ麺はスルーし2種類捕獲。いりこスープはノーマルより20円高い。「からだにやさしい」というキャッチは逆に惹かれないが、自宅で呑んだシメに試すことに。ただし、酔い過ぎる前に調理して啜らねばならない。ノーマルが税込238円、いりこが259円。スーパーで売っている袋麺の2〜3倍という高価格帯である。
まずは定番っぽい「尾道ラーメンしょうゆ味」から。普段は裏面の作り方など見ることはないが、袋麺屈指のラグジュアリー。普段は水の量も茹で時間も目分量だが、なるべく説明書き近づけてより推奨通りの味を確かめたい。
販売者は尾道市内(マルシマ様)だが、製造者は埼玉県内の食品メーカーらしい。水は450ml、茹で時間3分。シンプルにスーパーのカット葱だけで啜る…。確かにあっさり。背脂がないものの、尾道の世界観。ちぢれ麺にスープが良く絡む。魚介の旨味も効いている。
そして「いりこ味」。ノーマルと同じだろうが、念のために裏表示に目を通す。一瞬、目が留まった。水の量が400ml。ノーマルとの50mlの違いは何か。単なる記載ミスか。
茹で上がり、火を止めて液体スープを入れる。少しだけ煮立てる(これは私の長年のスタイル)。一気にいりこの香りが増す。色が全然違う。黒い。同じくカット葱だけでシンプルに…。
ノーマルと全く違う。尾道というより、完全に濃厚な「いりこラーメン」。中毒性は「いりこ」の方が高め。今回スルーした第3の刺客「まぜ麺」も捕獲して試さねば。〔次夜後編〕

