🍜丼の一『尾道ラーメン』(マルバヤシ様)
マルバヤシ様。圧倒的な旨さと安さが極上な、私にとってマルタイ様クラスのご当地麺メーカーである。広島が本拠である。
私はラーメンだけでなくうどん、そば、ちゃんぽんなど麺類をこよなく愛する。旅行らしきことは十数年体験していないが、出張先で麺が名物の地がある。土産物売場で●食入りの箱などに入った自宅調理用をよく目にするが、買ったことがほぼない。私の腕前で自宅で調理しても、その商品のポテンシャルを1000分の1も活かすことができないからだ。
湯の量、鍋の大きさ、火力、具…。すべてにおいて店舗における実食に叶わない。しかし、湯を注ぐだけ、レンジで温めるだけの商品なら、ポテンシャルの98%は引き出せるはず。
小倉駅前(駅構内じゃありません)の商業ビル地下の食品スーパーに、冒頭のマルバヤシ様のレンジ麺シリーズが並ぶ。「和風天中華」は最高の一品。このバカブログで乱筆したことも。
ある秋の朝。神戸の戻る前に3日分ほどの総菜を仕入れるべく、コチラのスーパーへ。マルバヤシコーナーに和風天中華はなかったが「尾道ラーメン」があった。600Wレンジで4分間。コンビニなら1500Wなどあるが、600Wなあたりに家庭用への理解と優しさを感じる。
2024年の秋に初めて尾道へ行き、本場の尾道ラーメンを実食した。それから約10日後、自宅で尾道を堪能することに。レンジで温めるだけなら、私にも出来る。しかも、同じスーパーで購入していた博多カットねぎ(1パック確か100円以下)を散らすという技も使った。
尾道は広島県。マルバヤシ様も本拠は広島。圧巻の出来栄えだった。背脂は少なめだが魚介が効いている。これで278円は恐れ入る。自宅近くのスーパーにも展開してもらえぬものか。
🍜丼の二「魚介だしがきいた 尾道ラーメン」(711様)
ある冷え込む晩秋の夕方。日が暮れる直前に出雲市駅へ。駅前の定宿に入る前に駅構内のコンビニ(711)に立ち寄り寒さと空腹を満たすブツを物色していたら「魚介だしがきいた尾道ラーメン」が視界に。‘新商品’とある。
瀬戸内の逸品をわざわざ真裏の山陰で啜らなくてもと思うが、「尾道」の惹きに抗えぬ。出雲は新そばの季節だったが、冷たい麵が王道。暖まりたかった。
レンジで温めて頂き、そのまま駅構内の待合室へ。テーブルが空いていたので着座。麺とスープが分かれており、伸びない工夫に人類の進歩を感じる。
啜る…。確かに魚介が強め。尾道の特徴は「背脂」。この2つのコラボが無二の味わいを醸し出す。大き目の背脂が何ヶか沈んでいた。丼の底から活躍している。
同じレンジ麺でもマルバヤシ様は278円(込)、711様は583円(込)。インディーズとメジャーの差はあれど、私にとってはインディーズの圧勝でした。〔次夜中編〕

