2025年08月15日

第3735夜:タフな男になりたくて【佐野(栃木)】

 タフマン。某プロ野球球団を保有する健康飲料メーカーの栄養ドリンクである。神戸新長田時代、昼休みになると職場にYクルトレディが。毎回私はタフマンを買って一気飲みし、午後のエナジーとしていた。

 新長田を離れ、タフマンとも離れて15年を経過した2024年のクリスマス。年内ラスト出張は栃木県佐野市へ日帰り。7時半に自宅を出て地下鉄、新幹線2本、1時間に1本の両毛線を乗り継ぎ13時半に佐野駅着。移動中はひたすらPC猿打。初老オヤジには首筋と肩が疲労困憊。

 市役所1階の喫煙スペースで一服し、庁舎に入ろうとしたら入口の横に荷物を積んだ自転車が1台停まっている。コスチューム姿の女性の後ろ姿が傍にあった。

 何となく見覚えがある風景だった…。Yクルトレディか。懐かしい。15年ぶりか。

 後ろ姿に声を掛けた。レディはいきなりのことでビクっと振り向いた。私はオトナの魅力をたっぷりと含んだ声色で「タフマン、ありますか?」。

 レディは一瞬の間の後、笑みを浮かべて「はい、ありますよ」。巨大な保冷バッグからタフマンを1本取り出した。袋に入れようとしている。

 私はその場で呑み干し、1階の自販機横のごみ箱に入れてエレベーターで3階へ向かう算段である。袋はいらないと申し伝えたら、「今日は皆さまにお配りしていますので、一緒に入れますね」と『ミルミル』を取り出した。

 『ミルミル』。超絶に懐かしい。いつ発売されたのか知らぬが、15年前どころか40年ほど前に飲んだ記憶がかすかにある。味は覚えていない。

 205円渡して40円お釣りを頂く。ミルミルの値段はいくらか知らぬ。15年前のタフマンの値段も覚えていないが、ミルミルはレディからのクリスマスプレゼントになった。

 年度内ラストの出張ミッションを終え、1時間に1本の両毛線で帰路に。行きの宇都宮線(在来線)は人身事故、帰りは沿線火災で全く電車が動かない。新幹線も小山駅停車は1時間に1本。小山駅前の愛してやまないスーパー(Jャパンミート)で帰路の酒と肴を買い込む。

 新幹線入線まで50分。改札内の待合室で平和極まりない栃木県内のローカルニュースを堪能しつつ、缶ビール&半額フライドチキン。そして缶チューハイ&駄菓子(ハートチップル)

 小山から東京まで新幹線乗車は約40分。佐野市の地酒(カップ)をチビチビやりながらミックスナッツ。空いたカップは捨てず、そのまま東京から新神戸までの終電新幹線に持ち込む。

 新幹線は新横浜を過ぎた。隣は空いている。もう、乗ってこないだろう。カバンから赤ワインのフルボトルを取り出し、カップ酒の空容器にドボドボ注ぐ。冷えたかつ丼もテーブルに。

 15年ぶりに飲んだタフマン。50歳になり、少しはタフな男になれたか…。タフというより、老化著しいバカオヤジになってしまった。

IMG_7748.jpg

IMG_7750.jpg

IMG_7761.jpg

IMG_7764.jpg

IMG_7768.jpg

IMG_7772.jpg

posted by machi at 06:23| Comment(0) | 栃木県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: