八百万。ニッポンで活動中の神様の数である。例えでなければ凄い数である。ドラマ『全領域異常解決室』では、神々は転生を繰り返しながら人間に扮していた。人口比率で考えれば15人に1人は神様である。
八百万の神々は様々な能力を保有している。「中心市街地・商店街活性化」の神様は愛知県岡崎市に五十数年前に転生していた。その神は『まちゼミ』『まちづくり会社設立運営』『ボックスショップ』『焼き芋店』などの能力をフル活用しながら、人間界、特に商店主を守護されている。
八百万の神々が出雲に帰省し(11月中旬)、再び日本各地で戻られて再び「神無月」となった師走の出雲の夜。商店主の守護神が中町商店街に降臨された。神は沖縄から伊丹経由で空を舞い、出雲の地へ降り立った。人間界では「上様」として信仰されている。
中町商店会事務所で上様のお告げが下賜された後、すぐ近くの餃子系中華酒場で宴が催された。私にとって出雲は8回目の夜(たぶん)。初めて地元商店街の方々と酒席を共にする機会に恵まれた。上様が降臨されていなければ、この夜も独りで呑んでいただろう。
超満員の中華酒場で乾杯。上様はメガレモンサワーを嗜まれている。数種類の餃子、揚物、炒め物…。神への供物がどんどん運ばれてくる。
人間界の最末端で喘いでいるヨゴレまちづくり屋の私は、2杯目で「レモンサワーボウル」を注文。黄色いボウルにジョッキ4〜5杯分のサワーがナミナミと詰まっている。たっぷりのレモンスライスも。最初は両手で包み、恭しく口につける…。
無糖系のさっぱり感。スライスレモンが素晴らしいアクセント。旨い。気分は優勝力士である。すると間髪入れず、店員のお姉さんがもう一つボウルを運んできた。眼を剥いた。
絶句していると「すいません、シロップを入れ忘れていました。これ、サービスです」と2ヶ目のボウル。いきなり独りで10杯近く呑めないので、2つ目のボウルは上様にお供えする。
供え物(料理)が無くなったと思いきや、コンロがセットされた。タコ焼きである。自分で焼くスタイル。いわゆる「タコパ」というヤツか。
私は関西人だが、大阪人でなく神戸人である。お好み焼やそば焼は大好物だが、たこ焼などめったに口にしない。明石焼(玉子焼)は好物だが、たこ焼は何の興味も関心もない。当然、自分で焼いたこともない。
くるくると回せない。グズグズになる。コツがわからない。私だけでなく、同行氏たちも同じようなもの。我らはたこ焼屋だけは無理という結論に達した。
さらにホルモン鍋まで登場。私はボウルを干した後はメガレモンサワーを鯨飲。23時ごろお開き。上様を宿までお送りする。
上様は翌日、第一便で江戸へ向かわれるという。上様に謁見するのはほぼ1年ぶり。光栄なことに、1か月後に千葉県野田市で再びご一緒できる。そんな上様、3日前にも出雲へ来られていたことを聞かされた。掛け値なしに度肝抜かれた。ホンモノの神である。
中町商店会に爆誕。
上様チェック。
大人気。
焼き。
水。
マヨ。
たっぷり。
味わい深いショット。
ホルモン鍋で締め。

