【52皿目:小倉(魚町銀天街)】「焼肉ライク」焼肉屋のちょい足しカレー
深秋な10月最終日。2024年度は新たなチャレンジも始まり爆走してきたが慣れぬこともありどっと疲れが出た。50歳を超え、明らかに疲労の回復が遅くなっている実感がある。
全国を飛び回る生活に限界を感じるようになった黄昏時。ミッション開始前にエナジーチャージに魚町銀天街の<焼肉ライク>へ。17時までライス食べ放題である。
ここでは「バラカルビセット(税込650円)」に「生卵(80円)」が私のフォーム。味噌ダレと醤油タレの2種を駆使し、コチュジャンとニンニクで味変させながら肉を喰らい、白米を頬張る。キムチ、スープを挟みつつ、時折タレ肉を生卵に浸す。
大盛ライスお代わりのラスト半分になれば、異様に旨いふりかけをたっぷり。そして、生卵をぶっかけてフィニッシュ。730円のスタミナ天国である。
この日もバラカルビを選択し、サイドメニューから生卵をタップしようとした瞬間「焼肉屋のちょい足しカレー」が視界に飛び込んできた。ルーのみで210円。
大盛ライスの2杯目をカレーでフィニッシュする戦略を即座に立案。ただのカレーでない。「焼肉屋の」と接頭語が付くだけで旨そうな気配がある。町中華と焼肉屋のカレーにハズレなしは天地開闢からの理である。
ブツを受けとる。カレー、高級な洋食店ごとき本格的な容器に収められている。いつも通り大盛ライスで肉、キムチ、スープを仕上げる。大盛をお替りし、カレー。第2ラウンドだ。
スプーンに救って丼茶碗にぶっかける。カレー、ちょい足しレベルの量じゃない。たっぷりである。普通に1人前はある。疲れが霧消した。丹田の底から力が沸き上がってきた。
その夜は重たいミッション終了後の21時前に1軒目から<ムーランルージュ>へ。缶ビールなどを持ち込んでまずはグビビビ。
マスターに1軒目であることを伝えた。これは何を意味するか。空腹のサインである。
普段は2軒目ゆえ、マスターは腹の加減で料理を調整して下さる。この日はいきなり満漢全席。小鉢3品の後は何かの白身魚の洗い。そして、酢豚。
この場にいないM渡アニキの焼酎をソーダ割でド鯨飲。いつも以上のピッチである。和食の達人でもあるマスターの酢豚は初めて。凄まじく旨い。
マスターやカウンターのEミ嬢、常連さんらと談笑していると、スパゲティが降臨。バターとニンンクが香っている。あっという間に平らげた。
煙草が卓上で据える店では、煙草が酒のつまみになってしまう私。Eミちゃんから「アヅマさん、あんまり食べないですよね」。そんなことはない。5時間前に焼肉、ライス大盛2杯、キムチ、スープ、カレーを10分で平らげ、今もマスターの7品を軽く平らげたのだから。〔終〕