2025年06月23日

第3701夜:長州ナイン【周南(山口)】

 獺祭。灘や伏見などの超大手メーカーの日本酒と一線を引く、日本で最も有名な山口県の地酒の一種である。平成の頃は入手困難で価格も高騰。とても手が出せなかった。

 山口県はかなりの地酒処。焼酎を飲む文化はあまりないという。私も周南ミッション終了後に徳山駅から新幹線で帰神する際、周南市の地酒『原田』をチビチビやることが多い。

 ある冷え込み始めた晩秋の夜。周南の呑み友達かつゴル友(ゴルゴマニア)のU野氏と十数年ぶりに徳山駅まで呑むことに。ミッションを共にする氏の同僚のO木氏も加わり、3人で<Fの花>へ。シブい古民家風だが店内は広く、2階の個室へ。

 当日でも飲み放題コースが可能という。私を含め3人とも50を超えたオヤジだが、呑む気マンマン。料理込みの5000円呑み放題コース(なんと税込)で合意する。まずは生で乾杯。

 U野氏、十数年前は係長か何かだった記憶あるが、いつの間にか部長に。私は十数年たっても何の進歩もない、香ばしさ満点のヨゴレな自称コンサルタントのまま。部下や同僚も不在になったので、むしろ進歩どころか退化している。

 サラダ、鰹たたきの後は焼鳥が。「長州どり」というブランド鶏らしい。比内地鶏や名古屋コーチンなどと比べるとあまり知名度はないが、伸びしろは無限大ともいえる。ところが両氏ともに、あまり長州どりを推してこない。いや、あの、う〜んと微妙なリアクションである。

 そんな微妙なポジションの長州どりの水炊きが降臨。鶏の水炊きを味わうと、西日本で鍋を喰っている気分に浸ることができる。鍋の〆はラーメン。ずるると啜る。

 コース料理の最後に唐揚とポテトフライがたっぷり運ばれてきた。唐揚が長州どりかどうかわからぬが、安定の旨さ。熱々に目を細める。

 このコースの白眉が、長州(山口)の地酒が飲み放題。冒頭の「獺祭」を筆頭に「原田」「東洋美人」「五橋」「天美」「山猿」「貴」「雁木」「長陽福娘」。この神ナインをすべて制覇したい。獺祭、原田以外は初のお手合わせ。神ナインすべてと対峙したい。

 生を2杯の後は、順番に注文していく。私を含め途中から完全に地酒モード。時間制のラストを告げられた時、ちょうど最後の打者をコールできた。神ナイン制覇である。

 お会計時に気づいたが、18時に入って21時。2時間でなく3時間も吞み放題だった。これぞ長州の心意気。居酒屋維新である。

 外は寒いが体が温まった。兵庫県民の私は両氏にもう一軒おねだり。<ハンズ>というバーへ。よく流行っておりほぼ満席だ。

 ポテトフライとオニオンリングフライを召還。お通しのポップコーンもたっぷり。私が頼んだ酒は、長州地酒でなく、英国のギネスビール。最強の助っ人DHである。

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周南駅前はオオバコが多い。

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豊富極まりない呑み放題ラインナップ。地酒が眩しい。

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力感溢れるたたき。

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(たぶん)長州地鶏の焼鳥。

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(たぶん)長州地鶏の水炊き。

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(たぶん)長州地鶏の唐揚と安定のポテトフライ。

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このバーも広いがほぼ満席。

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愛してやまないギネスビール。

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オニオンリングタワー。

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この夜2皿目のポテトフライ。

posted by machi at 09:30| Comment(0) | 山口県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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