半年間。何の半年間か。私が令和のコロナ騒動以降、かつ丼を口にしなかった期間である。ダイエットしていたわけでもない。避けていたわけでもない。カツ丼が何故か選択肢に浮かんでこなかったのである。
このバカブログで何度もかつ丼愛を書き散らしてきた。2023年秋、気合とゲン担ぎを兼ねて我がソウルフード、三宮センタープラザ西館地下<吉兵衛>でかつ丼だぶるを腹に入れた時、はて、いつぶりだったかと疑問符が浮かんだ。吉兵衛どころか、かつ丼そのものに。
アラフィフになり、食欲は衰えていないつもりだが、夜がすっかり弱くなった。出張のない自宅の夜など、19時か20時にはベッドイン。さらに、外でラーメンを啜る頻度が激減していることにも思い立った。
私は常々、かつ丼を喰えなくなったら引退すると公言してきた。引退の潮時か。しかし、いろいろと仕掛かっているミッションが数多く、50代前半までは引退できない。しかしこのまま枯れていけば、ミッションにも差しさわりが出るかもしれない。
2024年になり、スーパーやコンビニでメシを買う時もかつ丼をカゴに入れるよう心掛けた。おかげさまで体重が半年で10s落ちた。かつ丼はダイエットにも効果があるようだ。
2024年正月は110sあった体重が96sになったその年の初秋。北九州小倉の台所・旦過市場関連の打合せや会議が16時から3連発組み込まれた。
1本目と2本目の間に急遽30分の余裕時間が生まれた。バタバタして朝昼腹に何も入れていない。夜飲みはいくら早くても20時。タフな2本目、3本目を空腹で乗り切る自信がない。
旦過市場は16時半には多くのお店が閉まる。魚町方面へ向かう時間はない。すぐ横のコンビニ飯ではとても気合が入らない。
閃いた。旦過市場最南部すぐの<筑前屋>。豊富なうどんメニューが絶品である。この店で1〜2カ月前に「カツカレーうどん」を満喫した。ミッション会場から歩いて3分もかからぬ。
店内へ。カツ丼にするか、うどんにするか…。「かつ丼うどんセット」なる一石二鳥があった。眩しさに目を細めて大き目の声で注文した。
店内には『ジャンプ』が数冊。35年ぶりほどにジャンプをパラパラ。コロナ禍ですっかりアニメ好きになったので知っている漫画もいくつか。
ブツ降臨。かつ丼にもうどんにも一味をパラリし、まずはうどんから…。出汁が旨すぎる。濃い目で、このバカ文章を打っていてもヨダレが出る。うどんもツルツル。具もたっぷり。
うどんを啜り終え、残った出汁を味噌汁かわりにかつ丼と対峙。ワシワシくらいつく。オトコの野生が戻ってきた。タフなミッション2連発も余裕で乗り切れる。
気分はジャンプの冒険漫画の主人公。ただし、ジャンプの主人公は少年や若者ばかり。私は人生折り返しを過ぎたビッグコミック系のオヤジだけど。
名店であります。
気合満点。

