ジャストサイズ。様々な用途あれど、町中華系オヤジにとっては「餃子のO将」のメニューを指す。昔はこんなメニューはなかったはずが、すっかり定着。かなりの種類のメニューを少な目かつ半額に近い値段でご提供下さる慈愛に満ちた抱擁である。
王将に限らず、独り中華呑みのネックは1皿の量が多いこと。大人数なら楽しめるが、ひとりならせいぜい頑張って2〜3品。しかしジャストサイズなら一人で何皿も楽しめる。
ある夏の夜。久々に三宮で独り王将呑みを決行。向かった先は地下鉄上がってすぐの下山手通店。珍しく並ばずに2人掛けテーブルへ案内された。
ぎょうざ倶楽部キャンペーン中でもある。私はすでにゴールドゆえ7%オフの権利を有している。冬までにスタンプを50ヶ集めればグッズが頂ける。スタンプ倍押し期間でなかったが、地道な積み重ねが肝要である。
この日はすべてジャストサイズと決めていた。しかし、超絶に忙しい王将に面倒なメニューでご迷惑をおかけしたくない。1人前も半人前も作る手間は同じだろうから。
料理をジャストで統一の代わりに酒はビッグで。ロゼワインをフルボトルである。
ワインが、それもグラスだけでなくボトルまでメニュー化されているとはこの日まで存じ上げなかった。あまりドリンク欄を目にしたことがなかった。しかも赤・白・ロゼの揃い踏み。
めったに呑まない「ロゼ」。値段は税込1870円。恐らく王将の単品メニューとしては最高値。これが、私の王将に対する返礼であり、ジャストな手間を相殺する感謝の正義である。
第一陣は「麻婆豆腐」「肉と玉子のいりつけ」「鶏の唐揚げ」。私、肉玉子いりつけが大好物。頼まずにいられない。このメニューはジャストコーナーにないが、グランドメニューにジャスト可能とあった。普段はストレートで頼むから視界にも入ってこない。
唐揚は大きなサイズが3ヶも。サラダも添えられている。もはやジャストでもない。
ロゼに合う。ジャストらしく皿が小さめも好感度高し。隣の若い男子2人組はいろいろ食べているが飲み物は水。オトナの魅力と財力を見せつける。
そこそこ満腹だが、ワインがまだ残っている。ボトル注文ゆえ、残れば持ち帰れば良いのだが、呑み切って帰りたい。
第2弾は「揚げそば」「にんにく激増し餃子(3ヶ)」。揚げそば、器は小さいが1人前でないか。ジャストのラーメンと迷ったが、酒のツマミとしたら揚げそばは無双。時間が経つと麺が伸びるのでなく、柔らかくなる。味変を楽しめる。
少しリフレッシュしたくて「キムチ」を追加。これはジャストサイズメニューでなく「おつまみメニュー」。このキムチ、抜群に旨い。市販して欲しいほど。しかし、量が凄まじく多い。これで税込165円は安すぎないか。
揚げそばも餃子も喰い切った。ワインも飲み切った。しかし、キムチが3分の2以上残っている。もう満腹だ。しかし、キムチが…。大でも中でもなく、小ライスを注文するか。
たまに利用していた旭通店閉店のお知らせ。落涙。
ロゼのフルボトル。原価率の計算容易。
第1陣。
第2陣。

