サウナカー。キャンピングカーのみならずキッチンカーもすっかり定着したが「サウナカー」はなかなか見かけない。
数年ぶりに開催された近江守山最大最強の夏フェス「守山鉄人ギョーザ祭り」。このフェスにお招きいただけるよう日々精進を心掛けているようなものである。
まだまだ西日が熱い夕刻。守山駅で石G氏らと合流。フェス会場「鉄人工房マツヤ」へ。
我らが一番乗りだった。テントの下に家庭用の領域を超えた巨大プールに水が張られている。コロナ前の餃子フェスの際、フリチンで風呂代わりに飛び込んだことを思い出す。
続々とフェス会場に人が集まってきた。初めてお会いする方が多い。しかも、若いイケメンばかり。彼らは守山市内で活躍する「農業男子」だった。最近、若者の農業就労が増えているという。日本という国の行く末に力強さと希望を感じさせる。
20〜30代の農業男子と40〜50代のまちづくりオヤジたちがフェス会場に混在。酒だけは無駄にいっぱい呑むが炎天下の作業や立ち仕事が苦手極まりないまちづくりオヤジたちは彼らの眩しさに目を細める。不甲斐なさを噛みしめながら見つめるばかりである。
フェス参加者に、まちづくりオヤジでも農業男子でもない第三の男が居た。空手道場を経営する傍ら、冒頭の「サウナカー」事業に乗り出した20代後半のN島氏。
爽やかなイケメンの彼はサウナ好きが高じたらしく、サウナカーのレンタル事業に乗り出した。軽トラックをオーダーメイドで魔改造。薪で暖める本格派で、詰めれば6人収容できる。
奥様の絶品手料理や宮崎から取り寄せた餃子に舌鼓。飲み物を冷やすことが間に合わないため、石Gらが買い出してきた大量のロックアイスをプラカップにぶち込んで鯨飲。
日が暮れた。いい風が吹いている。虫もいない。サウナもいい感じに暖まったという。
ファーストペンギンとして、私と石Gが短パン一枚でサウナに飛び込む…。凄まじく熱い。普通のサウナよりも思いっきり熱い。
たるんだ体のアヅマ&石Gに加え、引き締まったボディの農業男子たちも飛び込んできた。4人でもキツい。何とか6人飛び込んだが、拷問レベルの焼けただれた石からの近さ。
水をぶっかける。激熱の蒸気が顔を襲う。狭いサウナに野郎たちの悲鳴がこだまする。私はハイボールを持ち込み、頭からぶっかける。銭湯のサウナでは絶対にできない蛮行である。
水風呂、じゃなくプールに飛び込む…。最高に気持ち良い。無限に入っていられる。プールの中で氷ギチギチのハイボールが旨い。
サウナとプールを4回繰り返した。完全に整った。整い過ぎて神戸まで帰るのが面倒になり、鉄人ご夫妻から5Lサイズの甚平をお借り(頂いて)してお泊りさせて頂いた。
フェスの始まり。
サウナカー降臨。
滋賀県初。
夜も更けて。
いい感じに暖まってきた様子。
突入。
整え。