折り紙。平成、令和生まれのことは存じ上げないが、昭和生まれの紳士淑女は難易度はともかく幼少の頃、折り紙に挑んだことがあるはずである。
昭和49年生まれの私(アヅマ)も保育所か小学校低学年の頃、折り紙をした記憶がある。鶴だったか。今でも困難を抱えている御仁に千羽鶴を贈呈する習慣は残っているのか。
そもそも私は10歳以下の記憶がほとんど残っていないのだが、年齢が二桁(11歳?)以降、折り紙を折った記憶がない。パンと音がなる鉄砲(だったか?)などは得意だった記憶がかすかに残っているが、折り方などすっかり忘れている。鶴も、体が、指先がもう覚えていない。
そんな昭和感溢れる知的遊戯を全面に推した超巨大施設が栃木県上三川町に誕生した。その名も「ORIGAMIプラザ」。令和6年5月竣工である。
なぜ、上三川で折り紙なのか。世界的に有名な折り紙作家の先生が上三川ご出身という。その先生の功績をたたえ、上三川は折り紙の町としていつからか推しだした。そして、世界最大最強の折り紙の聖地が誕生した。
上三川は某自動車メーカーの工場があり、裕福な町である。それゆえかどうかわからぬが、ハコモノが批判されがちな昨今、驚愕かつ新鮮な驚きである。
折り紙の聖地が爆誕してから約2か月後。隣接する下野市と上三川町の合同アヅマ会議を折り紙の聖地で開催した。新たな施設の高揚感からか、いつも以上に活発かつ前向きで益の濃いアイデアが出席者からもあふれ出していた気もする。
会議終了後、施設を見学。マニアックで芸の細かい展示が並ぶ。
写真撮影厳禁の、折り紙作家先生の作品コーナー。それ以外にもコミュニティスペースでは折り紙が折り放題。食べ放題、飲み放題、唄い放題は目に耳にしたことあり体験済だが「折り放題」は新鮮な響きである。
施設内には生涯学習センター、コワーキングスペース、良く分からぬが日産スクエアなども。子育て支援施設も大充実である。テーブルやいすも折り紙をイメージしたデザイン。どれだけ金が掛かっているのか。
施設だけでなく、敷地そのものが広大。芝生広場も凄い。すぐ近くにはスポーツ施設も屹立。上三川、子育て世代を中心に移住者が爆増する気配が濃厚に漂っている。
「マンホールカード」なる記念品を頂いた。そのようなカードの存在を存じ上げなかったが好事家の間では流行っているらしい。新たなデザインのマンホールが2024年から町内に設置が進められているという。
今や「ORIGAMI」は世界共通言語。移住者だけでなくインバウンド客も爆増しそうである。
巨大すぎて外観の全景が撮影できず。
至る所に展示。床も個性的。
壁面は折り方の解説。
著名な先生の作品室。
まるでオシャレな社員食堂。
子どもたちも夢中(たぶん折り紙に)。
折り放題。
イスのデザインも折り紙をイメージ。
話題のマンホールカード。
裏面もなかなかにマニアック。