徳山。日本有数の工業地帯であり、何かのコンビナートで有名である。毎週のように新神戸から小倉を新幹線で往復する私にとって、車窓から眺める海側のコンビナート群、山側のビジネスホテルが林立する街並みはお馴染みに光景である。
徳山は新幹線停車駅である。何年か前に2市2町が合併し「周南市」に。
周南へは2013年か14年ごろ1度だけ訪れたことがある。シゴトではなく、ただ吞むだけのために。役所のU野氏と商店街のK村氏と3人で商店街のどこかの居酒屋で鯨飲。私とU野氏がひたすらゴルゴの話で盛り上がってしまい、ゴルゴを嗜まないK村氏を100億光年置き去りにした記憶がある。逆に言えば、その記憶しかない。
駅も、街並みも、泊まったホテルさえもあまり覚えていない。夜間に到着し、街並みを視察せず呑んで寝て、翌朝神戸に戻っただけだったからだろう。
それから干支が約一回りした2024年の夏。周南へ足を運ぶ機会を得た。十数年ぶりに徳山駅で下車。イメージが全く違う。当時は無かっただろう南北自由通路や駅前図書館、カフェが誕生。新たにホテルが数棟屹立していた。
度肝抜かれた。前回の記憶薄弱といえ、これほど強烈でパワフルで垢ぬけた街だったのか。
市役所や商工会議所の方々にたっぷりご案内頂く。徳山駅前は再開発で大きく様変わり。凄まじく来客が増加。観光都市でない故、市民の殺到ぶりだけでもポテンシャルを感じさせる。
商店街も老朽アーケードが順調に撤去が進んでいる。味わいのある店構えも多い。市、商工会議所、商店街、市外のプロ機関などの密接な連携が実に力強く機能している。
ミッション終了。時間は17時。夜の店が開きだす頃合いである。十数年ぶりの周南。イッパイやって神戸に戻りたい。
駅前の<タイヨウギョーザ>なる惹きの強い店に飛び込んだ。18時までハッピーアワーでアルコールは280円。たっぷり1時間はハッピーに楽しめる。
1日の勤務を終えたクールビズ姿の地元(たぶん)サラリーマンがどんどん入ってくる。地元の人気店であることが伝わる。
らっきょ、餃子の皮せんべい添えポテサラ、ポテトフライなどを先鋒に、9種類の餃子から「極み餃子」を召還。肉がぎっしりで超絶に旨い。これを食べに来るだけでも周南入りする価値が倍増する。エビマヨもプリプリで極上だった。
生2杯、辛口レモンサワー3杯ほどイッキに。きびなご天ぷらも西日本の味わいである。
1時間ちょっと満喫し店を出る。新幹線乗車まで15分。これを逃すと1時間待ち。広島での乗換時間含め新神戸まで約2時間。空腹でないが、何か呑みたい。ツマミたい。〔次夜後編〕
生まれ変わった徳山駅。本屋&カフェ&図書館などが併設。
駅前の商店街。
中心市街地のアーケード商店街。
駅前のオアシス。
瞬殺。
熱愛。
鉄板。
王道。
変化。
官能。
(付記)
このバカブログのタイトルは、一応「まちづくり」。私がまちづくり業界に飛び込んだのが1999年3月1日(新長田まちづくり鞄社)。転籍、独立を経て今日(2025年3月1日)でまさかの26年目突入。四半世紀もこんな不安定なシゴトをフリーで商いにしているとは。初老に差し掛かり、日々の著しい老化の進行に昔日の想いでありますが、仕掛かっている案件がいくつか残っており、もうひと踏ん張りと存じます。これからも御贔屓に!