『ラーメン大好きK泉さん』。平成終わりから令和を跨ぐ女子高生ラーメングラフティ漫画である。昭和世代なら『小池さん』。K泉さんは実写ドラマやアニメなどメディアミックスも進む。令和6年夏時点で11巻(+トリビュート版1巻)が刊行中。
K泉さんは放課後や休日にひとりでラーメン店をハシゴする。時には地方へ遠征も。「放課後」と書いたが、K泉さんは女子高生。海外にも行っているようで私生活は全くの謎。神戸まで来て独りでラーメン旅している際も、海沿いの高級ホテルをご利用(ホテルO−クラ)。
そんなK泉さんの数あるラーメン探訪記において、私と春日部市民、東武沿線住人にとって最強最高の神回が存在する。第4巻34杯目「駅のホーム」。どこの駅か。東武鉄道春日部駅7・8番ホームである。
令和元年より月1〜2回ペースで春日部へ通うように。当然、春日部駅を利用する。7・8番ホームはいわゆる「東武野田線」。野田市方面や大宮へは外せない路線。この7・8番ホームにのみ、全国的にも珍しい「立ち食いラーメン」専門店が屹立。その名も<東武らーめん>。
ラーメン専門、しかも駅のホームでは極めて希少。同じ東武線では西新井駅ホームにラーメン専門がある。この食べ比べをこのバカブログに乱筆した記憶がある。
春日部駅ホームの立ちラー、いつも混雑。啜らずにいられない魔力がある。特に寒い冬は無双の旨さが広がる。
何度もこのバカブログに春日部駅ホームラーメンの沼っぷりを恥筆してきた。今回は、K泉さんと勝手に比較コラボしてみた。
【K泉さん:第1幕】東武動物公園駅で写生の宿題を終え、目当てのラーメン店の昼営業時間に間に合わせようと東武スカイツリーラインで都内方面へ。車内放送で春日部到着のアナウンスが。K泉さん、下車予定は無かったが空腹と7・8番ホームの立ちラーに惹かれ下車。
【アヅマ:第1幕】東武鉄道武里駅前ミッションを終え、K日部市の公用車で春日部駅へ。駅高架下のコーヒーショップでPC猿打。目途がついて時計を見たら16時。そろそろ神戸に戻るべく、大宮へ向かう7・8番ホームへ。すると電車が目の前を発車。10分待たねばならない。
【K泉さん:第2幕】季節は猛暑。K泉さん、迷わず券売機で「コロッケ玉子ラーメン(660円)」のボタンを押す。
【アヅマ:第2幕】この日は6月なのに雨模様で肌寒い。夕方はいつも売切なコロッケメニューが残っていた。K泉さんに敬意を表し「コロッケ玉子ラーメン(800円)」。しかし私はK泉さん(女子高生)より30歳以上オッサン。オトナの魅力と財力を見せつけるべく「刻みチャーシュー(130円)」を追加。ちなみに刻んでいないチャーシューなら250円。
【K泉さん:第3幕】コロッケを半分に崩し、汗だくで艶啜。スープをわずかに残すも大満足なご様子。
【アヅマ:第3幕】最初にソリッド感の残ったコロッケを楽しみ、残り半分はスープに浸してふやかせる。全力で啜り、スープを飲み、チャーシューを齧る。刻みチャーシューが絶妙の助演。玉子もハードボイルドがまるまる1ヶに漏笑。スープ1滴残さず熊啜で大満足。
【K泉さん:最終幕】猛ダッシュで階段を駆け上がり都内へ向かう1番ホームへ。途中、階段で転倒するも気合一発。都内のラーメン店へ向かう電車に間に合う。ちなみにこの後「贅沢焼牛らぁ麺」を楽しまれたご様子。
【アヅマ:最終幕】啜り終えると同時に8番線に大宮方面が入線。しかもレアな「快速」。シアワセな気分に浸りつつ大宮で乗り換えて東京へ。ちなみに新幹線車内でハイボールや赤ワイン(ボトル)をヤリながら大宮駅で購入した焼鳥やエビフライを満喫。
K泉さんが車内から7番ホームを見る角度がリアル。私はこの店では「チャーシューメン大盛」にワンタンを追加するのが定番。コロッケや天ぷらもトッピングメニューにあるが、あまり相性が良いと思わぬ。しかしこの店ではコロッケ乗せは圧倒的人気。ちなみに第4巻発売はコロナ前の平成28年。140円の値上げが苦境の涙を誘う。
今月(令和6年6月)でたまったポイントで新幹線グリーン車ランクアップサービス終了。悲しさに打ちひしがれながらポイントを使う。おしぼりをサーブするサービスは若い女性なのだが、髪の薄いオッサンに変わっていて度肝抜かれた。
神回掲載の第4巻。
東武沿線の至宝。
交通ICが使えるように。
コロッケと刻みチャーシューをトッピング。
(付記)
版元が変わり12巻が発売。今度は神戸市民にとって神回が出現。タイトルは「もっこす」。もう、お判りでしょう。ぜひお読みください。