2024年11月06日

第3535夜:大雪の流儀【春日部(埼玉)】

 首都圏の大雪。令和52月上旬、首都圏が大雪を喰らう予報が割と早めに出された。大雪が降るであろう当日の朝、私は栃木県佐野市に居た。この日、午前と午後に佐野ミッションが2本あり、夜は埼玉へ南下して春日部でミッション。トリプルヘッダーである。

 佐野ミッションは令和5年度に佐野市内で創業した美容室と生パスタ系イタリアンの店舗訪問。年若き店主2名から色々とお話を伺う。

 見事である。天晴である。どちらも創業されて半年未満だがすでに顧客の心を鷲掴みされている。リピーターもきっちりと獲得。今後どれだけ伸びるのか末恐ろしいほどである。

 この2店舗訪問、当初は午前と午後だったが、諸事情で午前に集約された。予定より3時間早く佐野駅へ。極寒のホームで1時間に1本の電車を20分待つ。雪が降りだした。佐野は日本屈指に暑い街。雪降る佐野は初めてだ。

 大粒のボタ雪が吹雪出した頃に入線。そこから電車を2本乗り換えて14時前に春日部駅着。いつ電車が止まったり遅れたりするか分からない。早めの移動は鉄則である。

 春日部駅定宿にチェックインできるのは15時。ロビーで待っても良かったが途中に「ララガーデン」がある。時間潰しに向かうと、19時からのミッションでご一緒予定の武里東口商店会S田会長とバッタリ。予報では夜間から大雪になり、帰宅ラッシュを直撃するという。

 会長と現状を話し合い、ミッション事務局に問合せ。熟慮の結果、ミッション中止に。私は明後日に再度佐野に戻らねばならぬので、いずれにしてもどこかで連泊せねばならない。

 ぽっかりと夜が空いた。前夜も佐野のホテルで独り吞みしていた。出張中の2夜連続の無聊は少々切ない。この夜の宿は春日部駅西口である。

 ぽかっと空いたのは私だけでなくS田会長も同様。会長は居酒屋を経営されている。この夜はお店が定休日。ばったりお会いしたのも何かの御縁。会長の店で呑むことになった。

 定宿に荷物を入れ、部屋のポットで湯を沸かしインスタントコーヒーを呑みながらPC猿打。気づけば、武里駅に向かう時間に。

 路面は積もっている。大粒の雪が深々と降り注いでいる。滑る路面をヨチヨチ歩き。普段の倍の時間をかけ春日部駅へ。ホームは人で溢れている。すでに電車が遅延し始めていた。

 武里駅東口も雪が積もっている。人も車も通らない路地は路面が見えない。18時前に<小湊>へ。店を早じまいした西口商店会T中会長もポカっと予定が空いたらしく3人で酒宴開始。

 どんなに寒くても生ビールから。3杯干した後は、絶品の全国各地の地酒を鯨飲。

 途中、落雷の音が聞こえた。外は雪が降り続いている。雪夜の落雷など初めて。電車が止まるかもしれない前に席を立った方がよさそうだ。21時にはお開きにしようか。

 刺身、焼鳥、もつ煮などに舌鼓を打ちつつ話題は森羅万象。楽しい夜である。笑いが絶えない。話も弾む。地酒を呑み過ぎたのでハイボール濃い目で小休止。ふと時計を見たら24時。思わず目を剥いた。電車が止まる以前に、こんな時間に首都圏とはいえまだ走ってるのか。

 検索する。終電はまだ先。会長たちに2週間後の再会(ミッション)を確認し、駅のホームへ。階段を降り立った瞬間、電車のドアが閉まった。2秒、いや、1秒間に合わなかった。

 次は何分か…。さっぱりわからない。ダイヤが大幅に乱れている。寒い。骨の芯から冷える。電車が来た。特急でスルーされた。電車が来た。回送列車だった。電車が来た。準急でスルーされた。電車が来た。回送列車だった。30分、誰もいないもホームで震え続けた。

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味わい深い雪の武里駅東口。

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吹雪の中<小湊>へ。

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どんな日も1杯目はビールから。

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味噌ダレが嬉しい。

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地酒鯨飲モード。

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寒い夜の煮込みと地酒、無双。

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4時間以上経過。

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まだまだ呑みます。

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誰もいない極寒ホームで待ちぼうけ。

posted by machi at 04:38| Comment(0) | 埼玉県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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