さの創業塾実践編2023。21時終了後、すぐさま佐野駅へ。10分後の電車に間に合った。これを逃すと1時間後。一週間前の石橋駅ホームは極寒でカップ酒で体を温めた。この夜はそれほど寒いわけでもない。手袋は必要ない。
トートバッグから呑みかけのバーボンのボトルを取り出した。キャップを空け、ホームでグビリとやる。胃の腑がカッと燃える。長旅の凝りがほぐれる。
一人外呑みをめったにしなくなり、出張中でも呑み会なき夜は部屋晩酌が多い。定宿に戻ると大宮の<力>で仕入れたレバカツや焼とんが待っている。しかし、夕方に腹に入れたスーパーのかつ丼が胃に残留中。空腹感はあまりなく、心に余裕がある。
電車が入線した。車内は暑いほど。そしてガラガラ。バーボンをもう一口やる。仕事気分滅失。小山までの30分、トートバッグからミステリ文庫(ジェフリー・ディーヴァー先生の『カッティング・エッジ(下)』)を取り出した。
翌日。暖かく天気である。小山駅西口のロブレへ。1階のドンキでショートソックス10足で1078円(税込)を見つけ買ってしまう。2階のツタヤで新刊コミックをチェック。この商業施設の7階にシネコンがある。<シネマロブレ>。
小山に足しげく通うようになり4年半。昔ほどではないが「映画館」好き。しかしこのシネコンには入ったことがなかった。何故なら、あまりにもマニアック極まりない映画ばかり放映しているから。私の好むアクションや超大作などはまず放映していない。
ところが小山の盟友曰く、マニアックなラインナップゆえに都内からも映画ファンが足を運び、堅調という。確かに小山は首都圏である。
この日は2月1日。映画サービスデーだった。ちょうど良い時間で、何か私の琴線に触れる映画をやっていれば観よう。エスカレーターで7階へ。10本ほど放映していた。どれも全くピンとこない…。その中で思わず目が留まった。「ウディ・アレン」の名に。
アレン氏は確か話題の性加害か何かでハリウッドを干されたのでなかったか。毎年1本、小粋な佳品を送り出していたがすっかり名を見なくなっていた。アレン作品は私のド真ん中ストライクゾーンではないものの、ユーモアとウィットに富んだ良作であることは確実だ。
『サン・セバスチャンへ、ようこそ』という作品だった。ちょうど10分後に始まる。しかも、1日1回放映。券売機でチケットを購入。正午ちょうどに幕が開いた。
スペインの街が舞台のラブコメディ。主人公は頭髪の薄い小さなオヤジ。全く誰かクレジットを見ても分からない。しかし、アレン氏そのものである。この映画、掛け値なしに予備知識皆無で観たとしても、ウディ・アレン作品と私ですら分かる佳作だった。
まだ時間はたっぷりある。地下にもドンキが入っていた。知らなかった。地下があったのか。地下はドンキの食品、日用品、酒コーナー。スペインが舞台の映画を見たので税込437円のスペイン産の赤ワインを1本購入。
愛してやまないがめったに見かけないジャワティの2gペットボトルが売っていたのでテンション上がりカゴに。凄まじく重い。明日は神戸に帰神する。呑み切れるか。
その夜は下野市と上三川町共催の創業塾実践編。終了後、石橋駅へ。ホームに降りるとドンピシャに電車が入線。トートバッグのバーボンボトルを取り出すタイミングもなかった。車内もそこそこ混んでいたので、とてもボトルでラッパする蛮勇は起きなかった。
それから6日後の21時過ぎ。佐野駅から栃木駅へ。ガラガラ車両で車内で呑みかけの赤ワインボトルを紙コップに注いでヤる。車窓を観ながら。けど、真っ暗だった。
佐野駅前。
1時間に1本の両毛線佐野駅ホームにて。
ガラガラ。ゆえに1時間に1本?
大宮駅前の至宝<力>のテイクアウト。
冷めても旨し。
小山駅前のシネコン。
いかにもウディ・アレン的世界。
石橋駅ホーム。電車が混んでてラッパできず。
佐野駅からの夜の両毛線。ワインで安堵。