へそ歓楽街。人口規模にしては相当数の呑み屋が集積する富良野市中心市街地の中でも、特に呑み屋が集まっている一角である。そこに、新たにジンギスカン店がオープンしていた。
ちょうど20年前に札幌駅に大丸などがオープンした際、大通や狸小路は厳しそうに感じた。しかし、今の札幌は札幌駅、大通、ススキノ、地下街、あらゆる道、店に人が溢れている。
四半世紀前はこんなに店も人もいなかった。至る所で巨大クレーンが見える。工事真っ盛り。さらに度肝を抜かれた。地下街が札幌駅から大通まで繋がっていた。
富良野へ向かうためにエスタのバスターミナルへ向かったら閉鎖されていた。再開発のためらしい。バスセンターは地上に凄まじく領域展開。富良野行きは道庁の前。
かなり離れている。余裕を持って移動して良かった。ちなみに令和10年までバスセンターは仮移転という。スケールが違う。さすが北海道である。
夜の冷え込みが厳しくなった富良野の夜。新相生商店メンバー7人でジンギスカンの新店<MASAJIN>へ。ジンギスカン鍋を前にすると、いかにも北海道に居る感がグッと強まる。
店員のお姐さんが懇切丁寧に焼き方や食べ頃をご指南。クラシック生で乾杯し、私は2杯目からハイボール濃い目。
ラム肉は焼き過ぎてはいけない。焼肉タレとも違うキリっとサラリとしたシャープなタレに浸す。タレにはニンニクと粗びき唐辛子はぶち込みたい。ジンギスカン鍋は野菜を極上にする魔法も仕掛けられている。
北海道に足を運んでもジンギスカン鍋を囲む機会はあまりない。テンションもグッと上がる。煙もうもうも味のうち。ガーリックライスが異様な旨さだった。
富良野の2軒目から夜の皇帝・AKIRA氏の世界。氏が向かったのは<キッチュ>。3人でカウンターに陣取ると、他のカウンター客はAKIRA氏の超親友。AKIRA氏の熱唱(M川清氏)が北の大地に響く。AKIRA氏はママの家族とも懇意。どこに行っても氏は富良野の夜の顔である。
もう一軒行くことに。私には定番の<ニューラベンダー>。ママが私の顔を見るなり「おかえりなさ〜い」。AKIRA氏はここでもカウンター客とお知り合いで談笑。
ママが私にだけ北海道産じゃがいもとベーコンの煮物を出してくれた。芋、甘い。ベーコンの塩気と絶妙のコラボ。お土産にマスカットを頂いた。私だけに。
時間は日付を跨いだ。AKIRA氏はまさかのもう一軒モード。さすがにもう開いていないだろう…。開いていた。小玉屋ビルの<SHINE>。店に入るなりママから「Aキラちゃん!最近全然来ないじゃないの!」。
スナック3軒ハシゴはいつぶりか。お通しの牛肉と白滝の煮物に旅情を感じる。
AKIRA氏が美声を響かせた後、私も一曲。‘甘いくち〜づけ〜♪’AKIRA氏は立ち上がり、まだ若いカウンターレディとチークを踊りだした。
富良野の夜はAKIRA氏。AKIRA氏は富良野の夜であり、皇帝である。滋養強壮剤みたいだけれど。
富良野へ向かう道庁赤レンガ前の臨時バス停(予定では令和10年までらしい)
傾いた空き店舗。
新オープン。手前の男性は皇帝。
ジンギスカンを富良野で初満喫(ラムしゃぶは経験あり)
皇帝との1軒目。
皇帝との2軒目。
皇帝との3軒目。