レジ前に行列が。この店、老若男女でいつも混んでいる。モバイルオーダー推奨POPが。席から注文して受け取るシステムらしいが、私には火星語にしか思えない複雑怪奇である。
豊富なスタバのメニューで、私はいつもドリップ珈琲。ただ、めったにないがこの日はアイスコーヒー。一番大きな「Vサイズ」に。
ショーケースのケーキやサンドイッチ、ドーナツが視界に入った。ここで、昼飯にするか。
一生に一度しか訪れない街で、貴重な一食を全国チェーン店で済ませるなど普段ありえない。しかし、栃木市の蔵の街は月2回ペースで足を運んでいる。
人生初のスタバ飯。しかも、オヤツ休憩でなく昼メシ。ミスドでは朝食を喰ったことあるが、昼と夜は未経験。スタバでドリンク以外の固形ブツを頼むことも初めてだ。
念のためラーメン、カツカレー、カツ丼、レバニラ炒め&ライスなどがメニュー化されているか確認…。1oも気配を感じなかった。
よく分からなかったのでドーナツにした。昼飯ゆえ、腹にたまりそうだったから。ただ、レジとショーケースが離れており、正確な商品名を注文できない。気づけば私の後ろに行列が。暑さとは違う種類の汗が流れてきた。
アヅマ「あの、紅茶のドーナツ?」
店員さん「(笑顔で)アールグレイミルククリームですか?」
アヅマ「??? ええ、ああ…」
店員さん「(笑顔で)お会計、○○○円になります!」
アヅマ「いえ、あのそれと、もう1ヶ。アレ…」
店員さん「(笑顔で)アールグレイミルククリームを2つですか?」
アヅマ「いえいえ、その横の…」
店員さん「(我慢強い笑顔で)クッキー&クリームですか?」
アヅマ「??? ええ、ああ…」
店員さん「(安堵の笑顔で)お会計、○○○○円になります!」
ドーナツを2ヶとVサイズのアイスコーヒーを受け取る。かなりの量だ。すると店員さんはダメ押しを決めてきた。
店員さん「今日は暑いので、お代わりされるとお安くなっております。今日の珈琲は●●ですっきりした味わいです!」
ドーナツを喰う前からお腹いっぱいになった気がした。やっぱり昭和オヤジの昼飯は町中華である。
昭和オヤジの令和メシ。