武里西口駅前夏祭り。2023年7月最終の土日、48回目を迎える風物詩がカムバック。復活を記念し、前の巨大ビル壁面に打ち上げ花火をプロジェクションマッピングで演出する。
警備費用の増加等で各地の花火大会が中止に追いやられている昨今、その解決策になりそうな可能性を秘めた「社会実験」の香りもする。
私はその4日ほど前まで、夏祭り視察を決めかねていた。しかし、西口商店会長や市役所担当者たちと話している過程で、視るべきという結論に達した。2日目(30日)の最後に、プロジェクションマッピング花火大会でクライマックスを迎える。そこに照準を合わせた。
日本全国12泊13日となった初日の7月30日18時過ぎ。大宮駅から東武野田線に乗り換えようとしたら、改札前が凄まじい人で全く動かない。改札を通れないどころか、切符売場がどこかも見えない。人身事故かなにかで電車が運休しているのか…。
私はこのためだけに神戸から春日部に行こうとしている。翌日は北九州。辿り着いたら終わっていたなど目も当てられない。
焦りを感じていたら、一気に動き出した。どうやら、沿線沿いの花火大会で乗降客が殺到してクロスするため、入場制限を掛けていたようだ。もしかして、武里夏祭りへ向かおうとしている若者たちなのか。これは、凄い。
泊まっている電車はとても乗れぬほどギュウギュウ詰め。春日部終点の臨時便が出たので飛び乗る。座れたが、超満員。
電車は動きだした。大宮公園あたりで一気に降りた。車内がガラッガラ。あれ、春日部に行くのではないのか…。
春日部で乗り換えて19時過ぎ武里駅着。目を剥いた。凄まじい人である。2か月前から何度も武里に足を運んだが、こんなに人がいたのか。東洋最大の団地群を抱えた地域のポテンシャルを感じさせる。子供も多い。
市役所の皆々様と合流。冷えた発泡酒(250円)で喉を潤していると、西口商店会T中会長からお誘いを受け、30分だけ<さが野>という割烹で生ビール。絶品の刺身(中とろ・金目鯛・平目縁側)や小鉢をツマミに談笑。
この日は土用の丑。小鉢の「う巻き」がたまらなく嬉しい。黄色いベールに抱かれたわずかな一切れに旬を感じさせる。
時間は20時に。メインであるプロジェクションマッピング花火大会スタート。私は役得でビルの屋上へ。涼しい。目線の高さにマッピング壁面。最高のロケーションである。
司会によるカウントダウンが始まった。5!4!3!2!…。何も映らない。何らかのトラブルが発生したようだ。そして、15分が経過。映りそうで。映らない。
マッピング自体は約15分間という。問題は、20時30分の道路規制が解除されてしまうこと。警察は厳しいようで、お目こぼし不可。タイムリミットが迫ってきた。
20分をわずかに超えたあたりで復旧。安堵に包まれる。協賛企業が読み上げられ、マッピング花火が打ちあがる…。
初の取組である。ブラッシュアップ点は多いだろうが、次年度に期待が高まる結果に。マッピング途中、大宮公園あたりのド派手なリアルの打ち上げ花火が遠くからも圧巻だった。
マッピングが始まって間もない頃、司会が観衆に車道から離れるよう注意喚起が。パトカーが入ってきた。交通規制が解除されたらしい。司会が絶叫しながら観客に注意喚起。いつの間にか、マッピング花火も終わった。
再度6人で<さが野>へ最集結。ハイボールや握り寿司をヤリながら、花火やイベント全体の感想を話し合う。このような時間を持てただけでも春日部に、武里に来たかいがあった。
次回は6日後。春日部駅東口で「ゆかたDEナイト」に参戦予定。北九州から午後から直行する7泊目の私には浴衣に着替える余裕はないけれど。
大宮駅東部野田線改札口。
武里駅西口前はすごい人。
花火の前に@
花火の前にA
花火の前にB
プロジェクションマッピング花火大会。
花火の後で@
花火の後でA