2023年12月19日

第3313夜:チャレンジキッチン虎の穴【鹿沼(栃木)】

 創業者虎の穴。どこに穴はあるのか。栃木県鹿沼市の中心部である。

 穴を掘ったのは鹿沼の商業者チーム、商工会議所M越氏、アヅマ。行政機関や工務店、不動産事業者等からも多大なバックアップを賜った<串カツJu-So>である。我が超零細弱小一人会社(鰹、業タウンマネジメント)関東支店の位置づけでもある(2階のロフト風スペース)。

 虎の穴に放り込まれた創業希望者は何の修行をするのか。カウンターのみ8席の小さな串カツ居酒屋で清掃、配膳、接客などを修行する。修業期間は原則として1日限定。我が構想ウン年「チャレンジキッチン事業」である。

 飲食店創業を希望する者のための穴だが、誰でももぐりこめるわけでない。唯一無二の条件が「栃木県内で創業すること」。鹿沼でなくとも、居住地が県外でも良い。飲食店開業にはかなりの資金を要する。経験者はともかく、未経験者には投資してから後悔してほしくない。

 私はチャレンジキッチン串カツJu-Soの「大家」である。経営者でもオーナーでもない。ゆえに、店舗運営のことは何も分からないのでM子店長にすべてお任せ。虎の穴の師範代としてM子店長にビシビシ鍛えて頂く。

 コロナ禍にオープンゆえ軌道に乗るまでチャレンジキッチン事業は時間を要したが、2022年4月、小山市内でおでん居酒屋開業を目指す女性に試験的にチャレンジ。好評だったらしい。

 なぜ「らしい」と伝聞なのかは、私が諸事情で立ち合っていないから。盟友・M越氏現場監督を依頼。それから1年2ヶ月。佐野市内で喫茶店創業を準備中のM島氏(男性)が虎の穴に。

 Ⅿ島氏のチャレンジに立ち合うべく、佐野市役所創業担当コンビと公用車で80分かけて鹿沼へ。佐野市街を抜けるとのどかな田園風景が広がる。両氏の会話を耳にしながら、後部座席の私は横たわった鰻のごとく爆睡。

 目覚めたら鹿沼市内。少しだけ時間に余裕あるため、御両人をJR鹿沼駅前に屹立するシウマイ像にご案内し、<串カツJu-So>へ。4カ月ぶりである。

 この日、店内のカウンターは満席になった。全員、知り合いである。というより「身内」である。本来シフトでなかったAズ嬢、Mキ嬢もバイト応援に。M子店長は途中からカウンターに座り、客の立場として修行者をチェック。

 厨房内の女性2人に挟まれたM島氏。店長にしか見えない。しかし、修行中の身。不思議な光景である。氏はカウンター客とも軽快に会話し、洗い物や配膳、ビール注ぎなどを学んでいく。M島氏手作りのベーグルをカウンターに座る客が試食。なかなか好評だ。

 私も客として生ビール、かぬまシウマイなどを賞味。オープンして2年半。素晴らしい店に育ってきた。

 無事虎の穴終了。満席だったためお客をかなり断っていたと後から知った。佐野の3名(市役所2人・M島氏)は帰路につき、我らは7人でスナック<さくら>でカラオケ大会。

 いつの間にか日付が変わった。お開きの時間である。ママが最後に味噌汁を出してくれた。なめこと豆腐。敢えて熱々でなく、ほんの少し冷まして飲みやすいように。熱々のなめこ汁はやけどする。この加減。創業してから風雪を刻んだベテランだからこそ出せる味わいである。

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いつ見てもシュールな鹿沼駅前シウマイ像。

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M子店長(左)からOJT指導。

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店長にしか見えぬ創業希望者。

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風雪を刻んだ激シブへ。

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カラオケ大会。

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円熟のシメ。

posted by machi at 09:19| Comment(2) | 栃木県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
只今鹿沼は23時
煎餅布団で寝るところです

カラオケ大会の写真に…
楽しかったひと時が
走馬灯のように
よみがえりました

オヤスミナサイ
Posted by 串カツJu-So万歳 at 2023年12月20日 22:56
懐かしいですね。この店にもう行けないのが残念無念。仮に移転してもこの雰囲気は出ないですものね。
Posted by アヅマ at 2023年12月22日 11:43
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