プラザ祇園&門司中央市場共催空き店舗ゼロプロジェクト。2023年度中でなく、2023年5月最終日に着手し、11月最終日に完遂させる。本来2年かかるミッションを半年で終わらせる。
お目通しの方はこんなことを読んでもピンとこぬだろうが、ボンクラな私にとってはかなりの『ミッション:インポシブル』である。
イーサン・ハントならぬイースト・アヅマのショボいスペックではとても遂行不可能でハナから諦めていたのだが、クライアント(全国S店街支援センター)と現地エージェント(北Q州商工会議所門司支所M里経営指導員)が針の穴を通すポシブルな命令書を示してきた。
2010年から椛S国商店街支援センターより数え切れぬほどミッションを拝受し、2023年ついにその使命を終える。
最終年(2023年)もたっぷりミッションを賜っていたが、それも工夫すればポシブルなもの、少々不完全燃焼だが途中までを到達点としたミッションばかり。最後の最後で、ラストダンスに相応しいミッションが飛び込んできた。
現地エージェント(M里氏)を仲立ちに、ラストミッションが5月最終日の夜、幕を切った。
立場上、上座中央に独りで陣取る私の右側には、理事長が交代し2回りほど若返ったプラザ祇園の皆さま。左側には新たに新規出店した若い女性2人を含む門司中央市場の皆さま。一緒に何かをやる、というより最初はシャーク団とジェット団みたいな雰囲気に。
私はショボいスペックを最大限発動。普段の数倍増しのスピードで展開する。居合わせた者すべてを置き去りにするザ・ワールド的世界だったが、出席者の9割ほどが私のスタープラチナ・ザ・ワールドに余裕で対応されていた。
久々に「商店街支援」を濃密に堪能した至福のメイド・イン・ヘブンな時間終了後、片方のボス・A吉理事長と激シブ居酒屋<たる>。M里エージェントも程なく合流。烏賊刺を肴に瓶ビール。沁み込む。おでんもよく煮えて旨い。エビフライもプリップリ。
この店の名物は、酒らしい。それも「樽酒」。ゆえに屋号も<たる>なのか。女将さんは大きな皿に大きな升を載せ、樽からドボドボ直接注ぐ。受け取る。皿にもたっぷり零れている。
「零れれば零れるほど人を幸せにするもの、な〜んだ?」
答えは「日本酒」の受け口である。升の日本酒を呑み干す。樽酒特有の木の香りが極上の肴。うっすらフチに乗せられた塩も絶妙の塩梅。升の酒を呑み干す。皿に零れた日本酒を升に注ぐ…。驚いた。升に入りきらないほど零れているとは。
1杯しか頼んでいないのに2杯飲んでいる極上の酔い心地。ミッション成功への展望が見えた後だけに、旨さもひとしお。升の酒が無くなった。ふと気づいた。皿に零れた酒が全く減っていない。何故?さらに注いだが、まだ皿に残っている。
「呑んでも呑んでもなくならないもの、な〜んだ?」
答えは<たる>の樽酒である。さすがにお代わりしたが、升酒2杯分で8杯分ぐらい呑んだ。ちなみに升の大きさも通常の倍。
一つ目のなぞなぞの答え、もう一つあった。「市場・商店街を活性化させたいと願う商売人たちのこぼれんばかりの情熱」である。
ジェット団とシャーク団。
名店の予感。
イカ刺しでキックオフ。
トップクラスのエージェント(左)合流。奥はボス。
味の染みたおでん。
これぞ「たる」。
魔法の酒升。
プリプリエビフライ。ウスターに微笑。
ラストダンス開演。