【13皿目:黒崎】「BULL」絶品ビーフカレー300g+カツ+味噌汁
お肉屋さんのカレー。単なるカレーでなく「お肉屋さんの」とショルダーが付いているだけで惹きを強めるお店が黒崎駅前新天街(表参道新天街)に屹立。<BULL>。屋号も肉肉しく力強い。
汗ばむ陽気の11月上旬の遅い午後。ミッション会場の途中にある<BULL>にピットイン。店長さんの素晴らしい愛想の良さに感動しつつメニューチェック。
私はカレー屋では98%以上「カツカレー」と決めているので迷わない。この店はカレーの量を選び、トッピングでカツを頼むスタイルだった。
「絶品ビーフカレー」は200gと300gから選択。プラス200円でプラス100gも可能。300gビーフカレーにカツ。そして、味噌汁。カレーに味噌汁の代表格は私の知る限り<M屋>。単品なら100円で、カレーとセットなら70円。迷わず追加する。
店内POPにはビーフカレーのこだわりと手間暇が熱筆されている。そして、漫画コーナー。目を惹いたのが『終末のワルキューレ』。アニメを放映中で、私は録画して欠かさず観ていた。完結していないようだが、コミックを買いそろえようか思案中だった。
1巻を手に。神々と人間の最終決戦(タイマン)13番勝負。その初戦が始まるところでブツ降臨。たっぷりである。カツも大きい。箸を手に、カツをルーにたっぷり浸して頬張る…。
カツカレーは食べ物であり、飲みものである。ルーはスパイシーでサラサラ系。後は一気呵成にスプーンを駆使し、喰い進める。味噌汁が天晴な脇役ぶりを発揮。
あっという間に食べ終えた。コミックスの続きに心残りを抱えながら<長島ビル>へ。
【14皿目:黒崎】「アルクイン黒崎」オリジナルビーフカレー+タヒチカレー
ホテルの朝食カレー。これを名物にしている(ビジネス)ホテルは多くはなけれど珍しいわけでもない。しかし、2種類の味のカレーを提供し、しかも超絶なグレードを放つとなると稀有に。
黒崎の我が定宿は<アルクイン黒崎>(本館・プラス)。十数年お世話になっている。快適の極みであり。ユニットバスの髭剃りムース常備が地味に嬉しい。
アルクインの朝食カレー、コロナ真っ盛りの間は朝食バイキングを休止していたので味わうこと叶わなかった。再開し、カレーを味わった時、コロナの夜明けも近いことを実感させられた。
珈琲を飲みながら数種類の菓子パンを味わうことも至福である。しかし、まずはカレーである。
諸事情で小倉泊まりが多かったため久々の黒崎宿泊となった晩秋の朝。前夜は2時までド鯨飲し食欲マイナス100だったが、カレーの魅力に贖えぬ。愛読書『侠飯』シリーズ(文春文庫)でもカレーは二日酔いに効くとの効能が記載されている。
いそいそと会場へ。この日は定番のオリジナルビーフと、相棒となる日替わりはタヒチカレーだった。一生行くことないだろうタヒチ国に思いをコンマ数秒だけ馳せる。〔次夜その5〕