2022年08月22日

第2999夜:トップガンまでの距離【Cinema】(後編)

 空軍所属の若手パイロットたちのヤンチャな青春が活写されていた。飛行シーンもスリリング。映画館のスクリーンならもっと凄いだろうが、自宅TVでも楽しめた。しかし、若き主人公たちに感情移入できない。

 アラフィフの私は、主人公たち若手ではなく、上官どころか大佐や提督とかに近い年齢。無鉄砲な彼らを注意して説教する役回り。34年の歳月を思う。一方、80年代テイストな音楽が心地よい。主題歌は私でもアガる。

 映画を本格的に見るようになったのは大学生になってから。私にとって、トム氏は空軍パイロットでなく、スパイ。『ミッション:インポシブル』である。確か大学生の頃、寮の同部屋の数人で札幌狸小路の映画館でレイトショーを観た記憶がある。

 携帯かPHSが出回りだした頃。マナーも何もあったものじゃなく、そこらじゅうで上映中に着信音が鳴り、大きな声で通話していた。おおらかな時代だったともいえる。

 我らは酒を呑んだあとのレイトショーゆえ、ほぼ全員寝ていたのではないか。観終わてから誰一人内容を理解していなかったように思える。もちろん、私も。感想も何もなかった。

 トップガンの製作はJェリー・ブラッカイマー氏。アクション大好きな私には、監督や役者を知らなくてもブラッカイマー印で映画を観ることもある。

 1986年トップガン、最後は実戦に。途中で相棒が亡くなるお約束の展開も。全体的にバブルな空気が漂っている。 

 続編大ヒットを受け、ネットニュースに『ベストガイ』という1990年公開の邦画がごく一部で話題になっているらしい。私ももちろん知らない。記事に目を通す。主演はO田裕二氏。

 航空自衛隊全面協力による、トップガンのオマージュ、というかパクリ作品らしい。全くヒットしなかったそうで、織田氏の黒歴史映画であるそうな。逆に見たくなってきた。

 北九州4泊5日の最終日。定宿から徒歩5分のシネコンで続編『マーヴェリック』鑑賞。観客の年齢層の高さに驚く。山田洋次監督作品と間違えたのかと不安になったほどだ。

 オープニング映像でいきなりKO。最高の出だし。年齢的にも私はマーヴェリックにグッと距離が近くなり共感充分。圧倒的迫力のフライト&戦闘シーン。どうやって撮影したのか不思議。結果、私にとっては前作の数億倍面白かった。これぞ、映画。さすがトム様。

 本編上映前の予告でミッション:インポシブル7の予告映像が。強烈に面白そう。トム様、還暦ぐらいと推測されるが超絶無比なスーパースター。地味な映画でなく、度肝抜きまくりの超大作のみに出続けて頂きたいものである。

 トップガン前作をご覧になっていない皆さま、観たけどすっかり内容をお忘れの皆さま、予習してから続編を鑑賞すると、数億倍楽しめますぜ。

220822トップガンマーベリック.jpg
2022年公開版。
posted by machi at 09:27| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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