アラフィフの私は、主人公たち若手ではなく、上官どころか大佐や提督とかに近い年齢。無鉄砲な彼らを注意して説教する役回り。34年の歳月を思う。一方、80年代テイストな音楽が心地よい。主題歌は私でもアガる。
映画を本格的に見るようになったのは大学生になってから。私にとって、トム氏は空軍パイロットでなく、スパイ。『ミッション:インポシブル』である。確か大学生の頃、寮の同部屋の数人で札幌狸小路の映画館でレイトショーを観た記憶がある。
携帯かPHSが出回りだした頃。マナーも何もあったものじゃなく、そこらじゅうで上映中に着信音が鳴り、大きな声で通話していた。おおらかな時代だったともいえる。
我らは酒を呑んだあとのレイトショーゆえ、ほぼ全員寝ていたのではないか。観終わてから誰一人内容を理解していなかったように思える。もちろん、私も。感想も何もなかった。
トップガンの製作はJェリー・ブラッカイマー氏。アクション大好きな私には、監督や役者を知らなくてもブラッカイマー印で映画を観ることもある。
1986年トップガン、最後は実戦に。途中で相棒が亡くなるお約束の展開も。全体的にバブルな空気が漂っている。
続編大ヒットを受け、ネットニュースに『ベストガイ』という1990年公開の邦画がごく一部で話題になっているらしい。私ももちろん知らない。記事に目を通す。主演はO田裕二氏。
航空自衛隊全面協力による、トップガンのオマージュ、というかパクリ作品らしい。全くヒットしなかったそうで、織田氏の黒歴史映画であるそうな。逆に見たくなってきた。
北九州4泊5日の最終日。定宿から徒歩5分のシネコンで続編『マーヴェリック』鑑賞。観客の年齢層の高さに驚く。山田洋次監督作品と間違えたのかと不安になったほどだ。
オープニング映像でいきなりKO。最高の出だし。年齢的にも私はマーヴェリックにグッと距離が近くなり共感充分。圧倒的迫力のフライト&戦闘シーン。どうやって撮影したのか不思議。結果、私にとっては前作の数億倍面白かった。これぞ、映画。さすがトム様。
本編上映前の予告でミッション:インポシブル7の予告映像が。強烈に面白そう。トム様、還暦ぐらいと推測されるが超絶無比なスーパースター。地味な映画でなく、度肝抜きまくりの超大作のみに出続けて頂きたいものである。
トップガン前作をご覧になっていない皆さま、観たけどすっかり内容をお忘れの皆さま、予習してから続編を鑑賞すると、数億倍楽しめますぜ。
2022年公開版。

