2022年08月05日

第2987夜:寿司は別腹【小倉(北九州)】

 別腹。人の数だけ別腹がある。牛よりも多くの胃を保有している御仁もおられるだろう。

 私はラーメンが別腹的要素を秘めているが、加齢と共に別腹があまり発動しなくなってきた。焼肉やカツ丼も別腹とは言い難い。では、寿司はどうだろうか。チラシではなく、握りである。

 ある北九州小倉の正午前。ノンビリゆったりと昼飯を楽しむため、三萩野のファミレス(ロイホ)に向かった。ファミレスなどいつぶりか。メニューの充実に圧倒される。

 日替わりランチがお得だった。ドリンクバー付で約1,100円。アジフライ&グリルチキンのセットを召還。私は夏でもホットゆえ、ホット珈琲をがぶ飲みしつつファミレス飯を美味しく頂く。

 食後、馬借の定宿へ向かう途中に旦過市場をブラついていたら、旦過総合管理運営鰍フT中常務に寿司を喰わないかと誘われた。「寿しなら入るでしょう」と力強い一言をかましてくる。

 ほんの30分前にランチを喰ったばかりである。ラーメンやかつ丼、カレーならお断りしたかもしれないが、寿司、それも「握り」である。確かに別腹感がある。

 向かった先はT中氏が顧問を務める市場内の<九州まぐろ>。毎月どころか隔週、毎週のように旦過で晩酌の肴を購入する際、この店の本マグロ中落か大トロ煮付、鉄火巻を捕獲し、神戸の自宅まで持ち帰り、録画やアマプラ観ながらシアワセを噛みしめている。

 この店は奥が飲食処である。毎回テイクアウトなので、店内飲食は童貞だった。

 何故T中氏が誘ってくれたのか。この日を含め後2,3日で終了する「天然インドマグロフェア」開催中だったから。インドマグロの握り(吸物・小鉢付)が1,500円(税込)。2色丼(赤身&トロ)がたったの1000円。

 定番メニューも旨そうだが、ここはフェアに乗るべきである。T中氏はカウンターに着座するなり「握り!」と一言。それで厨房に通じるところがさすがである。

 インドマグロとは何か。インド洋で水揚げされた、または泳いでいるマグロなのか。メニューにその説明書きがあった。

 クロマグロ(本まぐろ)と並ぶマグロの2大巨頭で「南まぐろ」と称されているそうな。クロが北半球で、インドが南半球で水揚げされるという。「大トロ」はこの2種からしか取れぬらしい。

 関東のすし屋ではインドマグロが定番だが、関西では知名度が低いという。確かに神戸人の私にはなじみ薄い。刺身ならクロマグロ、寿司ならミナミマグロと通人の間で浸透しているらしい。

 氏と談笑していると、ブツ降臨。目を剥いた。赤身2貫、中トロ2貫、大トロ2貫。吸物の種はマグロのヒモを焼いたものらしく、小鉢には大トロの角煮。さすが九州一のマグロ取り扱い会社。これで1500円(税込)は無双である。

 まずは赤身から。さっぱりと上品。中トロはコクがある。私は本来大トロは脂がきつすぎてあまり得意ではない(食べられない)が、これは別格。さらりと舌で上品な脂がとけ、クドさゼロ。純粋な旨味だけが舌と喉をさらっていく。

 吸物が香ばしくてたまらない。角煮もほっぺた落とし。この後しごとが無ければ、思う存分ビールから初めて地酒をヤリたいところである。

 つい1時間もしない前にファミレスでたっぷりとランチを喰っていたことなど失念する別腹が発動。永遠に食べられそうである。永遠に痩せそうにないけれど。

220805旦過@.jpg
三萩野のRイホにて。

220805旦過A.jpg
九州まぐろの店内にて。

220805旦過B.jpg
別腹発動。
posted by machi at 07:45| Comment(0) | 福岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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