2022年05月16日

第2931夜:大人食堂【黒崎(北九州)】

 子供食堂。子供やその親たちに無料や激安で栄養のある食事や温かな団欒を提供するための素晴らしき社会活動である。

 第6波に伴うまん延防止期間中、対象地域の酒類提供飲食店は20時30分酒類オーダーストップ、21時完全閉店。私のように20時までミッションに拘束される呑んだくれの出張ホテル族にとって、暖かな団欒にほど遠い独りコンビニ飯なステイホテルが定番に。

 そんな寂しき孤独な呑みオヤジたちに、有料で栄養は偏っているけど酒が進む食事や暖かな団欒を提供する「大人食堂」が北九州の副都心・黒崎にあった。

 第6波絶賛席巻中なバレンタインデーキッスな夜。知己を得て十年以上になる私と同年代の男性たちと‘まかない処’というコードネームの「大人食堂」へ。看板も入口も真っ暗だが、ドアの向こうにはマッチ売りの少女が灯す命の明るさが広がっていた。

 オヤジさんと奥さん(たぶん)は我ら3名を暖かく受けいれてくれる。生ビールという栄養価の高い黄金色の奇跡をノドに放り込んだ後は、ハイボールというゴキゲンなヘルシードリンクを。更なる温かみを得るために、後半は芋焼酎の湯割という般若湯で心と体を温める。

 栄養価とプリン体の高い小鉢がズラリと並んでいく。鰯の煮付、きびなご、厚揚煮、マカロニサラダ、鶏肝煮、鱒(たぶん)焼、エビフライ…。最後にドカンと刺身盛合せ。鮑、鮪、鰯‥‥。これぞ「大人食堂」である。

 独りの大人の男性客たちが入れ替わり立ち替わりカウンターに。北京オリンピックに一喜一憂しながら、孤独と無聊を慰めている。

 大人食堂は1軒だけではなかった。入口も真っ暗。看板も消灯している。

 恐る恐る中へ。停電のような闇の中で、大人食堂に流れ着いた年輩男女がカウンターの隅で肩を寄せ合っている。ポテトチップスといいう安価で栄養価もある意味で高い食事をとりながら、ギネスという漆黒の甘露をノドに流し込む。

 団欒というカケガエのない資産に感謝していると、偏った栄養価と温もりと団欒を求める孤独な男が一人、また一人カウンターに。

 翌昼。熊出銀天街。<クロセ>本店(たぶん)で手羽唐、鶏肝煮、かしわおにぎり、コロッケを捕獲。孤独なステイホテル晩酌用である。3カ月ぶりの黒崎から2駅隣の折尾ミッション終了後、駅前のコンビニで酒を買ってホテルに戻る。

 ユニットバスに浸かり。21時過ぎからくまで通りの<クロセ>総菜晩酌。北京五輪の男子バイアスロン30qリレーを観ながら。

 ゴルゴが出場していたら、リレーでなく一人で30qスキーで滑っても、息一つ乱さずすべての射撃も一撃で成功させ、金メダル間違いなしだろう。

 独り孤独にまさに海馬の無駄遣い的不要不急でどうでも良い妄想を膨らませていると、素晴らしきステルスな社会活動である「大人食堂」の必要性と大切さをしみじみ痛感させられた。

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初日の大人食堂。

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独りステイホテルでは実現困難。

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ある意味で栄養価の高い夜食。

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2日目はステイホテル晩酌。
posted by machi at 06:06| Comment(0) | 福岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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