1階はテーマごとに、2階は作家ごとに色分けされている。特に1階のテーマ別本棚に経営者の抜群のセンスが感じられる。
2021年7月から9月にかけて計6回多治見入りした。初回は右も左も分からずこの本屋を掘り下げる時間がなかった。
2回目以降は13時に多治見入りし、まちづくり会社O口社長の鰻を喰い、ホテルチェックインの時間までヒラクビルのcafé珈琲を飲みながらこの本屋で買った本をパラパラめくるのが極上の楽しみに。動かせない不動のルーティンとなった。
どうせならここでしか買えない本を、普段手に取らないテーマの本をと意気込むが、保守的な私は自分の嗜好外の本になかなか手が伸びない。その中でも一般の新刊書店ではフラリ入って手に入りにくそうな本を2回目以降選択するように心がけた。
喫茶と併設。
1階はテーマ別(たぶん)。
階段を上ると…。
2回は作家別(たぶん)。
以下<ひらく本屋>で捕獲した書籍群である。
📚『瓶のなかの旅』(開高健 河出文庫)
酒と煙草をテーマにした文豪のエッセイ集。私も酒と煙草は外せない人生の伴侶。大学生の頃に開高先生の様々なエッセイや冒険記(オーパ!、もっと広く!など)を読んだ。
先生がラッキーストライクを愛吸されていたので、私もラッキーを20年以上吸い続けいるのかもしれない。パイプが試したことないが、若い頃はジッポー収集に励んだことも。
「バターを肴に焼酎を飲む」という一文に魂のレベルで打ち震え、実際に日光市内のホテルで試す。まさに魂を賭ける飲み方だった。
開高先生のエッセイは一気読みではなく、極上のスコッチのごとくちびちびゆっくり味わいながら読み進めるのがよろしい。
📚『おなかがすいたハラペコだ。A おかわりもういっぱい』(椎名誠 集英社文庫)
普段の文体よりポップな仕上がり。ただ、椎名先生も後期高齢者。文章の至る所に老いを感じるのが四半世紀以上の一読者としては幾分寂しい。一方で、味わい深さも深まっている。
先生が箱買いされている「半田めん」。徳島の冷麦である。私は真夏でもホット(珈琲・ラーメン・そば)ゆえ冷や麦など1oも関心ないが、先生絶賛ゆえいつか機会があれば啜りたかった。
その話を埼玉からの帰路で読み、自宅近所のスーパーに何気なく立ち寄ったら「半田めん」が普通に売っていた。どこでも売っているのか。購入し、翌昼に湯がく。美味しかったです。〔次夜後編〕

