2021年09月16日

第2773夜:居酒屋で啜るチキンラーメン【尼崎(兵庫)】

 チキンラーメン。天下の●清食品様が人類の歴史を変えた天下不動のインスタントラーメンである。インスタントラーメンの元祖でありながら、煮込んで旨し、湯がけのみでも旨しというハイブリッド性は誕生●十年を迎えても他の追従を許さない。

 私はこれまでチキンラーメンだけで1000袋は啜ってきたような気がする。昔は生卵を落としたいところだが、なかなかCMのように旨く調理できなかった。以前「たまごポケット」が開発されたとき、手を叩いて喜んだ記憶がある。玉子はなくとも刻みネギだけは散らしたい。

 湯を注ぐだけの時、昔は丼の上の律儀に大皿でフタをしていたが、洗い物が増えるのが難儀。水滴たっぷりも嫌。大学時代から新聞やチラシを代用。紙がふやけたら食べごろである。

 個人的な舌の趣向なので千差万別だろうが、チキンラーメンには袋ではなくカップバージョンもある。湯を注ぐだけなのに、袋バージョンの方が遥かに旨く感じられるのはなぜだろう。

 少しの肌寒さと暖かさが同居したある春の最高の気候日。所要で阪神尼崎駅に降り立った私は夕方5時ごろ用事を済ませ、一人で軽く駅近くでイッパイやっていくことに。

 リニューアルした駅構内(高架下)のチェーン居酒屋へ。広い店内は最初ほとんど客おらずだったが、カウンターに腰掛けると続々オヤジたちが店に飛入。人気店のようである。

 串カツ、天ぷら、寿司、一品料理、限定フェアとメニューの裏表にびっしり豊富である。生ビール、ハイボール、酒1合も280円。それもプレミアムモルツなので恐れ入る。

 生2杯、ハイボールをヤリつつ、山陰フェアメニューの「ニギスのフライ」「寒シマメの肝醤油漬」というなじみなき逸品を満喫。寿司ネタの鰻蒲焼を熱燗で堪能した後、駅構内の立喰そばでシメるか、店内メニューの汁モノでシメるか。

 メニューの「汁物」欄を目をやると、「チキンラーメン 200円」が視界に飛び込んできた。

 まさか、あのチキンラーメン?200円という値段からも鶏だしラーメンや唐揚ラーメンでないことは推測容易。私の心が、落ち着かず騒ぎ始めた。気づけば、注文していた。

 待つ間、湯がいているのか、湯をかけたままか、玉子はあるかないか。200円の範疇で空想を膨らませる。それこそ3分もせずに目の前にブツが運び込まれた。専用丼にフタが載せられている。3分間の砂時計付。見事な演出に、言葉が出ない。

 砂時計が3分を告げた。フタを空ける。……。見事な卵の黄身っぷりである。ネギの緑が鮮烈。手間賃を考慮すると、ほぼ原価メニューである。

 私は、居酒屋で初めてチキンラーメンを啜った。チキンラーメンの味なのだが、数段グレードがアップ。背徳の味わいがスパイスに。過去ベスト3に入る旨しシチュエーションである。

 居酒屋のカウンターにて一人夢中でチキンラーメンを一心不乱に熊啜している中年メタボオヤジ。私の背中からそこはかとない哀愁が漂っていたはずである。

(付記)
前夜が宇都宮駅前のチェーン居酒屋で市販の棒ラーメンを堂々とメニュー化していたネタをアップ。そのカラミで、恐らく10年以上前に尼崎でチキンラーメンを啜った(らしい)死蔵ストックを発掘。読み返しても掛け値なしで1gも覚えていない。当然画像も残っていないので、自宅にストックしているチキンラーメンで画像代用。

210916チキンラーメン@日清食品.jpg
posted by machi at 07:55| Comment(0) | 兵庫県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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