2021年02月28日

第2633夜:奥深し舘山寺【浜松(静岡)】(前編)

 舘山寺温泉。静岡県において「東の熱海、西の舘山寺(または西の熱海)」と称される(らしい)浜名湖畔の一大温泉地である。外国人や全国というより県内および近隣県中心から集客する。浜松駅か路線バスで1時間弱。

 2020年10月下旬の暖かな午後。私は浜松へ初上陸を果たした。厳密には2011年に2回ほど乗り換え目的で上陸しているが全く記憶なし。恐らく駅構内から出ていないだろう。

 お隣の愛知が天下のTヨタなら、遠州浜松はSズキ。他にもYマハ(楽器・発動機)、Kワイ(ピアノ)など大企業が鎮座。駅前のド迫力な発展ぶりが眩しい。浜松市の面積は全国2位。ちなみに3位が栃木県日光市。これらを圧倒的に凌駕するぶっちぎり1位が岐阜県高山市である。

 舘山寺エリア等でリノベーションをはじめ様々な地域活性化に遅しむ崖e・lationのS木氏の運転で舘山寺へ。途中、氏の会社が運営する「ぬくもりの森」へ。

 看板も目立たなく、駐車場からのアクセスも決して良いわけでない。名称も老人ホームのようだ。路地を入って歩き、森へ迷い込む。

 ……。驚愕。絶句。瞠目。感嘆。そこは、ホビット荘だった。ジブリの世界だった。不思議の国のアヅマはプリウスに連れられて迷い込んだ。

 カップルで賑わっている。お店もおしゃれでキュート。表現不能な建築物の数々。「プロが本気で遊ぶ建築」というコンセプトを見事に体現。要所要所に細かい工夫も施されている。

 百聞は一見に如かず。とにかくこの森へ迷い込むことをオススメする。これほどの施設を、私は知らなかったことを恥じた。というより、あまり情報発信していないのではないか。

 度肝抜かれながら森から車で10分ほどの舘山寺エリアへ。途中、フラワーパークやパルパル(遊園地)、ロープウェイを通り過ぎる。そして、「しぶき橋」からは絶好の浜名湖が広がる。

 浜名湖は日本有数の湖(面積10位、周囲長3位)。湖だが海水と淡水が入り混じる汽水湖。鰻だけでなく牡蠣などの海産物も豊富。豊かすぎる自然に恵まれている。蒲焼のタレを牡蠣を絡めた丼も地元のソウルフードという。

 舘山寺エリアの統べる中心が「舘山寺」。「かんざんじ」と読む。私は読めなかった。そもそもこのお寺も温泉街も掛け値なしに知らなかった。何の自慢にもならず恥じるべきことだが。

 舘山寺は曹洞宗のお寺だが、弘法大師空海上人が建立。実際に21日間も洞穴に引き篭もって修行され、上人御自らの石仏(穴大師)が安置されている。眼病に効くそうだ。

 高さ16mに及ぶ聖観音菩薩は優しいお顔立ちから「美人観音」と呼ばれてきたそうだが、憲政史上最大の長期政権を担われた某首相と顔がそっくりで話題になったそうだ。全然知らなかった。女性に人気の縁結び地蔵も屹立し、願掛けの絵馬の多さとその業に圧倒される。

 門前通りは約30店舗。ほとんどが飲食店で、ほとんどが鰻屋である。その中で前述のRe・Lationがリノベーションして開業したcafé等が異彩を放っている。

 和テイストの門前町よりも洋テイストの門前町に未来が広がっている。サイクリングの聖地らしく、映画のロケ地(弱虫Pダル)になったそうだ。〔次夜後編〕

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メルヘン。

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トキメキ。

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ホビット。

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ヨーロッパ。

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アリス。

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ラビリンス。

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舘山寺は縁結びの聖地。

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門前通り振興会。

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謎の観光案内所。

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夕日美しい浜名湖畔。
posted by machi at 09:26| Comment(0) | 静岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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