2021年01月18日

第2607夜:会津ラーメンの謎に挑む【会津若松(福島)】

 会津ラーメン。喜多方ラーメンは日本屈指の知名度を誇るが、喜多方はそもそも会津地方。喜多方とは別に「会津ラーメン」を唄う店が会津若松市内(私は駅前しか知りませんが)に存在する。喜多方と会津のラーメンは別物なのか。気になって夜も眠れない日が続いたような気もした。

 「会津喜多方」は会津の中心・若松から車で20分程度。以前、神明通り商店街の方に懇親会席上でラーメンの違いをお聞きしたが、そもそも私の質問の意味が分からないとのことだった。

 残暑消え去った9月下旬の遅い昼。会津若松駅前でラーメンを啜ることに。喜多方系を攻めるつもりが、以前から気になっていた「会津ラーメン」を試すことに。

 向かった先は駅前の創業120年<Ⅿルモ食堂>。以前ソースカツ丼を頂いたが、今回は会津ラーメンに挑戦。店内は前にもまして昭和感が増している。掛け値なしに時が止まっている。

 静寂の中、水を飲みながら昭和熟女に「会津ラーメン」と迷わず注文。厨房へ伝達される。

 待っている間、ぼんやり壁面メニューを見渡す。うどん、そば、定食、丼、カレー、一品料理などの食堂ゆ豊富なラインナップの中、ラーメン類を凝視する。

 「会津ラーメン」は800円。醤油味で山菜が入っていると但し書きが。ところが基本と思しき中華そばは600円。チャーシューメンが850円。みそラーメンは650円で最高値が謎の半カレーラーメン900円。半カレーが良く分からない。会津ラーメンは値段からして副将格といえる。

 嫌な予感がした。聖地喜多方ではメニューにわざわざ「喜多方」と表記していない。会津っ子がわざわざ「会津」と表記されたメニューを頼むとも思えない。観光客向けなのか。

 ブツ降臨。……。シブいビジュアルである。チャーシューが4枚ほど乗っているのは嬉しい誤算だが、山菜が妙に多い。中央に鎮座するナルトが螺旋の軸を形成し圧倒的存在感を放っている。

 スープを啜る。……。醤油というより塩ラーメンに近い。枯淡の味わい。味も激シブ。中華そばより250円も高いその違いが分からない。山菜だけで250円なのか。麺はツルツルモチモチな喜多方系。これは喜多方ラーメンですと言われたら私は納得して首肯するかもしれない。

 謎は深まるばかり。気づけば完食。定番の「中華そば」を次回は頼まねば違いが分からぬ。しかし最高に旨い喜多方ラーメンをスルーすることにそもそも勇気がいる。

 電車出発までの時間つぶしでスーパー銭湯を満喫し、心地よく腹が減った翌昼。前日に引き続い<マルモ>で中華そばを啜って会津ラーメンとの違いを調査するはずが、定休日なのか閉まっていた。気持ちを切り替えて1年ぶりに訪れた駅隣接の<Ⅿるたか食堂>へ。

 この店は「喜多方ラーメン」とはっきりと唄っているが、別途「会津山塩ラーメン」のノボリがはためいている。いったい「山塩」とは何なのか。

 1年前はその存在に気付かなかった「会津山塩ラーメン(ゆで卵付)」をセルフなので厨房まで取りに行く。ビジュアルは美しい。淡麗の極み。吸い込まれそうな透明感である。

 さっそく挑む。……。スープはしっかりと塩っ気あり。麺は喜多方系のツルツルモチモチ。この店もナルトが存在感たっぷり。ちなみにマルモのように山菜は入っていない。

 会津山塩とは「大塩裏磐梯温泉から湧き出る温泉水を煮詰めてつくる」らしい。「ミネラル成分を含む、まろやかで優しい味」らしい。

 ちなみにこの店の喜多方ラーメンが680円。絶妙に旨しだが会津山塩ラーメン1000円はかなりの割高。山塩の仕入れ値が高すぎるのか。美味かったのに気分は落城寸前の鶴ヶ城である。

210118会津ラーメン@.jpg
100年(120年?)の風格。

210118会津ラーメンA.jpg
魅力的。

210118会津ラーメンB.jpg
枯淡のシブさ。

210118会津ラーメンC.jpg
「山塩」が気になる。

210118会津ラーメンD.jpg
ゆで卵がサービス。

posted by machi at 10:22| Comment(0) | 福島県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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