2020年12月04日

第2576夜:煮込み玉子とじソースカツ【会津若松(福島)】

 煮込み玉子とじカツ丼。要するに全国津々浦々でおなじみに定番かつ普通のかつ丼のことである。ソースカツ丼が一般的な会津地方では、主流派のカツ丼を「煮込み」と表現する。

 このバカブログにも幾度となく書き散らしてきたが、私はカツ丼もこよなく愛している。私の3大昼食がラーメン、カツ丼、カツカレーである。

 北海道から沖縄まで、恐らくカツ丼といえば出汁でカツと玉葱を煮込み、生卵を掛けまわして半熟状態に仕上げた奇跡の一品を指すだろう。私のソウルフードの一つが神戸三宮<吉兵衛>のカツ丼(肩ロース)である。

 敦賀で以前ソースカツ丼を実食した。現地では味わっていないが関東のJR駅構内の立ち蕎麦チェーンで「新潟タレカツ丼」フェアを展開していた。同じ系列でタルタルソースをぶっかけたミニ丼も実食済である。つい最近、岡山で「デミカツ丼」にも出会えた。

 豚ではなく鶏だが北九州小倉旦過市場<黒兵衛>のとりかつ丼も外せない究極の逸品。私は未食だが、駒ケ根ソースカツ丼もその高名は耳にしたことがある。

 会津地方の柳津町では会津若松と差別化を図るためかどうかわからぬが、ソースカツとライスの間に玉子が挟まれている。かなりの美味。煮込み玉子とじとソースのハイブリッドなオモムキといえる。<清流の宿かわち>で特別に作って頂いた。

 会津若松はラーメンの聖地・喜多方に近接していることもありラーメン激戦地でもある。ゆえにどうしてもラーメンを選択してしまうが、ソースカツ丼にも嬉しく対峙している。

 アヅマ調べ地元民ナンバーワン人気の東山温泉にある<卯之家>、地元は知らぬが観光客人気ナンバーワンの<白孔雀食堂>、会津若松駅前で喜多方ラーメンとのセットメニューがある<まるたか食堂>、同じく駅前の創業100〜120年という<マルモ食堂>。どの店も個性がある。

 体温より高い気温が日本中を席巻し、新型コロナよりの死者数と比較にならぬ危険をもたらした酷暑の盆明け。会津若松は南東北なので日が沈むと涼しさを感じる。

 盆明けに新型コロナが発生してしまい市役所職員等が外食自主規制を強いられてしまった8月下旬の夜の会津若松神明通り商店街。5人でエスニックレストラン(コミュニティカフェ)<ハジャイ>へ。

 海鮮アスパラ炒め、空心菜炒めをツマミにキンキン冷え冷えの黒生ビールを呷りつつ若手商業者たちと談笑していると、店のオーナーでもあるD平商店街理事長が大皿に大量のカツを運んできた。いわゆる「煮込みカツ丼」の「あたま(ライス抜き)」。

 居酒屋では「カツ煮」として提供される場合もある。ビールや日本酒のツマミに最高級だ。すごいボリュームである。

 私は齧りついた。旨すぎる。しかし、何か違う。……。ソースの味がする。ほのかだが、感じる。

 ソースカツ丼は煮込み卵とじから進化してきたそうである。地球誕生の瞬間に立ち上げた気分である。

201204ハジャイ.jpg
posted by machi at 08:20| Comment(0) | 福島県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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