2020年10月18日

第2544夜:369の餃子物語【浜松(静岡)】

 浜松餃子。「浜松市内で作られた餃子である事」というアバウトで壮大稀有な定義を持つ浜松が誇るご当地B級グルメである。餃子は宇都宮の専売特許ではなさそうだ。

 私が好む料理ベスト3からランクダウンしたことのないメニューは、餃子である。マイベスト1に登りつめる日も多い。ただ、神戸っ子の私にとって浜松餃子はなじみが薄い。

 乗り換えで浜松に訪れた際、浜松餃子を味わう時間が生まれた。私は浜松駅構内の観光案内所を訪れ、「2011年度版 浜松餃子マップ」(浜松餃子学会発行)を入手。戦略を練るべく、バッと広げた。そして、ぶっ飛んだ。369店舗も紹介されているではないか。

 私は途方に暮れた。餃子探訪に与えられた余裕はわずか40分。マップを分析するだけで時間切れになりそうだ。

 駅近くにチラチラと浜松餃子と書かれたPOPやノボリを見かけた。私は駅ビルにあるレストラン街の一軒<五味八珍>に飛び込んだ。中華ファミリーレストランだ。

 いろいろなセットメニューがあったが、私は浜松餃子一本勝負に出た。ビールが欲しいところだが、午後の仕事に差し支えるので涙を堪えて断念。中華料理店で餃子と水のみを注文することはかなり勇気を要することを知った。

 待ち時間に備え付けのメニューを見た。浜松餃子のウンチクが語られている。たまたま入ったこのお店、一日の餃子生産量13万戸という、浜松の<王●>というべき巨大店だったようだ。定番の浜松餃子が味わえそうだ。

 運ばれてきた。12ヶの餃子で円を描くように盛り付けられている。福島の円盤餃子は引っ付いているようだが、こちらは1ヶづつ独立。割と大き目で、中央に「茹でもやし」がこんもりと盛られている。

 まずは何もつけずに口に運んだ。……。あっさりと、深い。豚肉と野菜の旨みが濃い。皮の薄めながらもモッチリとした歯ごたえも嬉しい。実にいい仕事ぶりだ。

 今度は酢のみをつけて口に運ぶ。サッパリ感が際立ち、食欲を倍加する。続いて餃子タレにラー油をたっぷりと垂らし、グングン口に運ぶ。濃厚なのに食べ飽きない。茹でもやしも箸休めとして渋い脇役を演じている。ビールと合せることが出来るなら…。

 浜松餃子、奥深し。第2次大戦前より親しまれていたようで、腰の座った歴史がある。浜松は「天然の餃子ミュージアム」とマップに唄われているが、見事に言い表している。

 市内369店舗(マップ掲載のみ)で繰り広げられる浜松餃子。お店の数だけ味とドラマがある。浜松に訪れた際は一店でも多く制覇していきたい。浜松うなぎと迷うところだが。

201018浜松餃子.JPG

(FB)
前夜同様、2011年の行動と思しき。1gも覚えておりませぬ。
posted by machi at 13:20| Comment(0) | 静岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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