2020年09月06日

第2516夜:ルビコン川を渡れ【長崎(長崎)】

 ルビコン川。古代ローマ時代のガリアとイタリアとの国境となった川である。この川を軍隊が渡れば反逆者として処罰されるが、カエサルは元老院の命令を軽く無視して大軍を引き連れ「賽は投げられた」と叫びながらこの川を渡った。「ルビコン川を渡る」とは「もう後戻りはできないという覚悟のもと、重大な決断や行動を起こすこと」を意味するらしい。

 新型コロナが猛威を振るい、観光都市である長崎もかなりの打撃を受けている3月中旬の夜。3年間のタウンマネージャー業務を完遂したT木女史、新大工町のK野氏とK島夫妻、平和町のF本氏ら、私の4年間の及ぶ長崎ミッションで凄まじくお世話になり親しくして頂いた皆さま方とイチゲン辿り着き2000%不可なカウンター焼肉<ダイニングK>へ。

 私の長崎ミッションのキッカケを作って下さったN崎市役所最年少係長のT屋氏も合流。本来定員は6名でトイレと厨房を合わせても6坪程度の店のレイアウトに感心。

 ガツ、シロ、ナンコツ、ホルモンどれも絶品。生の後はハイボール。カウンターも焼き台の設置の絶妙の工夫を凝らしている。次にお客さんが来るので、20時過ぎに店を出る。

 次の店も貸切で30分以上時間をつぶさねばならない。思案橋、いつもよりヒマで人通りも少ないだろうが、実力のある小規模店はタフで頼もしい。

 10人も入ればダークダックス状態な思案橋の立ち飲み<立たんばぁ>でコロナを呑みながら30分ピットイン。ツマミが100円から充実なのも心強い。

 21時前にスナックビルの4階の<ルビコン>。呑み放題である。料理はお任せだ。

 F本氏曰く、女将は‘割烹着を着たスプーンおばさん’。入るなり私を観たことがあると女将から大きな声が。「漫才やっている人でしょ」。まあ、日本中の呑み屋で繰り返される定番もある。

 生絞りレモンサワーの搾りかすを積み上げるレモンタワーに挑戦。3軒目だが我らは14ヶで軽く新記録達成。

 日本酒鯨飲。どんどん大皿で運ばれてくる料理、どれも絶品。一発目があさりの味噌汁である点もシブい。わかってらっしゃる。

 ママさんはK島夫妻、特に奥様のAユミちゃんのことを本人よりよく覚えていた。みんな引いたほどだ。商売人はどこに行っても顔がさす。悪さできない。

 2軒目迄横一列びっしりゆえに広々快適。イチゲンはまず来ないらしい。居心地良くすっかりお気に入りに。新型コロナで飲食店は青色吐息の真っ最中に貸切満席。その実力に恐れ入る。

 F本氏が勧める店にハズレ皆無。氏が誘う店はつねにルビコン川の向こう側。退路を断って渡らねばならない。その先には勝利と美酒が待っているからだ。

 最後も7人全員で泥酔気味にスナック<you>。私はカラオケしながら途中から記憶なし。

 我が自宅事務所には全国からの頂き物が実に多し。自宅引き籠り晩酌の際は録画観たりミステリや漫画読みながら有難く賞味している。

 4年間の長崎ミッションのラストナイトの際、<喜助うどん>若夫婦から移転の内祝いとしてオリジナルラベルビールと皿を。N崎市役所T屋氏からバームクーヘンを。

 バームとビールは合わぬだろうから、まだ大切に味わっている鹿沼の山いち焼豚を肴に長崎喜助ビールを、神戸三ノ宮のスナックのママに頂いた芋焼酎をヤリながらT屋バームを。

 長崎市内商店街ミッションの4年間はあっという間。特にラスト1か月、F本氏にこれまで足を運んだことのないお店を数多くお誘い頂き、感動と感謝のつるべ打ち。私は、至福という名のルピコン川を渡ってしまったようである。特に重大な決断でもないけれど。

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魅力的なメニュー。

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考え抜かれたレイアウト。

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ガンガン焼きます。

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大人気立ち呑み。

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100円から。

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ゆったりと話し込む3軒目。

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レモンタワーに挑戦。

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1発目が汁モノ。わかっていらっしゃる。

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つるべ打ち。

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4軒目。記憶なし。

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4年間ありがとうございました♡
posted by machi at 09:22| Comment(0) | 長崎県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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