第2回が開催された2020年2月中旬、私は浦上駅で降りて「浦上百貨センター」へ直行した。3カ月ぶりの長崎である。
浦上百貨センターに始まり城栄商店街、中通り商店街、大浦商店会、平和町商店街をたっぷりバスで回る。各商店街からのプレゼン、商店街で創業した方々のインタビューなどびっしり。
平和町では全国的にもまだ例が少ないチャレンジショップ用の営業許可付きシェアキッチン<くるね、来んネ!>を内覧。これからDIY工事らしいが、5月にはオープン。日本中で需要が高まっているので目が離せない。
2月とは思えぬ暑さの中、濃厚でボリューム満点な内容をバスで超駆け足で回る。大盛況で無事終了したがさすがに疲労困憊である。
その夜。平和町商店街のF本アニキらと銅座の<割烹こじま>。最初アニキはスマホを取りだして「コジマに電話する」。てっきり新大工の<喜助うどん>のK島氏に電話したのかと思いきや、別の「こじま」だった。
痛風を強引に収めて無事ツアーを完歩したので、私はプリン体祭りを決行する。
鯛や平目の薄造り。もみじおろしポン酢も安定だがわさび醤油も旨し。烏賊や車海老の刺身もプリプリ。
圧巻が、鯨。いかにも長崎らしい。ベーコンもクドくなく食べやすい。おでんですらめったに見かけない鯨の下(さえずり)の刺身も究極の珍味。どこの部位か忘れたが魚の食感ではなくまるで牛か豚肉のような食感と味わいの部位にも驚嘆。
2月にまさかに土瓶蒸し。私は土瓶蒸しで酒をヤるのがたまらなく偏愛。しかも、鱧と松茸いり。汁をヤリ、中味をつまむ。酒を飲む。蕩けてしまう。
てっぴ(ふぐの皮)に牡蠣、タラバガニ、忘れてしまったけど何とかのテリーヌ、ステーキや天ぷらも。海老の頭やふぐの粗の唐揚も香ばしい。〆のご飯味噌汁系まで一直線である。
酒は痛風のため控えていた久々の生ビールから始まり、ハイボールとどぶろくを挟んだ後、店オリジナルの焼酎「こじま」1本を瞬殺。ふぐひれ酒をたっぷり堪能。
極めつけは「ふぐの白子酒」。そのまま食べたかったがたっぷりと酒に溶かし込む贅沢さ。店のオーナーとF本アニキが数十年懇意にしているからこその至福の夜が更けていく。
2軒目は高級スナック<Noda>。アニキの高級ウィスキーをロックでガバガバ。アニキと30年来の付き合いというママの一流の接客術に惚れ惚れした深夜24時過ぎ。翌昼もF本祭決行が確定した。
薄造り。
鯨づくし。
土瓶蒸しとテッピ。
海老のあたま。
夢の都。
河豚の白子酒と角煮。
天ぷら。
ふぐひれ酒。
ステーキ。
フィニッシュ。

