2020年08月02日

第2493夜:殿堂入りのSio【喜多方(福島)】

 麺友。麺類を愛してやまない私にとって掛けがえのない有難い存在である。特に車でしか行けぬ名店へ誘って下さる「麺友」は極めて貴重。そんな麺友が日本各地に出来つつある。

 令和元年の冬、ついに会津若松にも誕生した。A津若松市役所に奉職するO村氏。氏は2か月ほど前、氏の出勤前である朝7時半に喜多方で朝ラーを共にした頼もしき漢である。

 信じられないほど雪が少ない2月の昼前。O村氏に公用車で連泊中のホテルまで迎えに来て頂き、雄大な山脈を眺めながらラーメンの聖地・喜多方へ。

 当初喜多方ラーメンの聖地<坂内本店>を目指すつもりだったが、氏の当日朝リサーチで臨時休業していることが判明。……。仕事しなくていいのか、O村氏?まあ、私と打合せがあくまでもメインでたまたま昼食をご一緒するので、広義の意味で仕事なのだろう。

 向かった先は麺友イチオシな<喜一>。とにかく塩ラーメンが旨いという。喜多方といえば醤油のイメージだが、その実力やいかに。

 店内はすでに何組か順番待ち。営業時間は朝9時から昼の2時まで。スープが無くなり次第終了らしい。平日11時半前だったが、お客が掛け値なしにひっきりなし。外にも人が溢れている。

 待っている間、レジ周りを鑑賞。福島県民ラーメン総選挙2018・2019二年連続第一位で「Sioラーメン」が殿堂入りを果たしているという。東北6県の7−11でこのお店監修のレンジ麺が販売中らしい。情報量が多すぎで圧倒される。

 店名の由来も記されていた。店主の曽祖父のお名前が「喜一郎」さんらしく、職業はお医者さん。学生時代からN口英世氏のライバルであり、強敵(とも)であったそうな。喜一郎氏がラーメン店を開いたのではなく、その子孫が名前をあやかってつけたという。

 レジの横の本棚に野口H世氏の伝記とラーメンガイドが並んでいるのも独特である。テイクアウト用の商品も山積みされている。

 20分ほど待っただろうか。我らも店内に通された。すぐ後ろのテーブルでは明らかにそのスジと分かる約10名が迫力と貫禄たっぷりに一心不乱に啜られている。

 メニューを観る。醤油・塩・味噌の3味を軸に、ラーメンかチャーシューメン、並か大盛か特盛というマトリックスが構築されている。

 醤油、塩、味噌から微妙に派生しているメニューも気になる。醤油系が「熟成しょうゆ」「昭和の香り」、塩系が「Sio」「汐の香り」、味噌系が「熟成味噌」「赤魂」。限定10食という「喜びの一杯」もある。嬉しすぎる永遠に出たくない迷宮である。

 ド定番で殿堂入りしている「Sio」のチャーシューメンの召還にブレることはなかった。迷ったのは、量。大盛か、特盛か。特盛は麺2玉でWスープ。いわゆる豚骨+魚介のWスープという意味ではなく、スープの量が2倍なのだろう。大盛は麺が1.5玉である。

 特盛に決意した。迷ったら、行け。我が商売と生き方の鉄則である。

 O村氏と談笑していると、ブツ降臨。……。これぞ淡麗の美。啜る前から旨さが伝わってくる。隣のO村氏は大盛なのだが、まるでサンプルのようなミニサイズにしかみえない。

 純粋な旨さをまず味わうため胡椒を少しだけパラリし、まずはスープ。……。福島県民が最も愛する塩ラーメンであることに1gも異論はない。ハマる味である。塩っ気はキツめだが、これが中毒性を高めている。

 麺は喜多方王道な太めのかん水の効いた縮れ麺。ツルツルのモチモチ。チャーシューも1枚1枚がしっかり味が染み込んで口の中で蕩ける。ライスが欲しくなる味。白ネギの爽やかで鮮烈な辛みも全体を引き締めている。

 麺とチャーシューは軽く完食。スープはさすがに2口分だけ残してしまったが、特盛であることを勘案さればほぼ完食といってよいだろう。汗がじわりとにじみ出てくる。

 大満足で会津若松に戻る帰路へ。途中、O村氏がラーメンだけでなく「蔵の町」であることを解説しながら街なかを案内して下さる。蔵の街並みも風情あれど、数多く軒を連ねている喜多方ラーメン店の方に気を取られた。次回は麺友とどこを攻めようか。

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殿堂入りの「Sio」を特盛で。

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店内は待ち客でびっしり。

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殿堂入り。

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この日から約半年後に啜りました。

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左が大盛。右が私の特盛。
posted by machi at 10:00| Comment(0) | 福島県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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